【再録】正念場を乗り越える平常心の持ち方とは。
今回も
「1年前はどんなことを書いていたかな。」
シリーズ。
最後の最後に検定試験を乗り切る
肝は、やはりメンタル。
剣道の世界に四戒(4つの戒め)として
「驚・懼・疑・惑」
というのがありますが、
こうした心の動揺を抑えて、平常心を
保ち切った者が合格を勝ち取るのです。
というわけで、今回はちょうど1年前。
2023年10月16日の内容をお送りします。
いや〜、我ながら、いいこと書いてるわぁ(笑)
以下。
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いよいよ今週末、試験ですね。
これから本試験までは、知識の整理を
しながら、平常心を保つことを意識
するといいでしょう。
なぜなら、試験中焦ったりテンパったり
して冷静さを失うと、
それだけでケアレスミスをしてしまう
確率が高まるからです。
剣道の世界に
「驚懼疑惑(きょうくぎわく)」
という言葉があります。
「驚懼疑惑(きょうくぎわく)」とは、
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剣道の四戒(四つの戒め)のことで、
剣道修練中に、心中に起こしてはなら
ない心の動きのこと。
驚(きょう):予期しない相手の動作
に驚いて、心身の活動が乱れ、
正常な判断と適切な処置がとれ
ず、なす術のない状態になること
懼(く;恐):恐怖のことで、相手を
恐れて。精神の活動が停滞し、
四肢が震えて自由な動きを失う
こと。
疑(ぎ):相手の気持ちや行動をあれ
これと疑い、平静な判断を下せ
ず、決断がつかない状態のこと
惑(わく):心が迷って、精神昏迷、
迅速な判断や軽快な動作をなす
ことができない状態のこと。
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この4つの心の動きが起こってしまうと、
本試験でも最高のパフォーマンスを発揮
することができないんですね。
では、どうすれば平常心を保つ力を
身につけることができるのか。
どうすれば、本試験という【正念場】を
乗り越えることができるのか。
それは、まさに日ごろから【正念】を
意識しているか否かで決まります。
「正念を意識する」とはどういうことか
というと、
【正念】という漢字を分解してみると
わかります。
【正念】という漢字を分解してみると、
「今の心を一つに止める。」
となります。
つまり、先の驚懼疑惑(きょうくぎわく)
という邪念が起こりそうになる心を
グッと抑えて、
まるで鏡のように澄み切った水面のように
静かに静かに心を落ち着かせる。
これが【正念】であり、普段からこの
正念を意識しているということが非常に
重要なんですね。
このような精神状態のことを、剣道では
「明鏡止水(めいきょうしすい)」
と言います。
「明鏡止水(めいきょうしすい)」とは、
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明鏡は一点の曇りもない鏡のこと。止水は
止まって静かにたたえている水。そこから、
邪念がなく、澄み切って落ち着いた心を表す。
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残り1週間、この心理状態を意識すれば、
試験本番、正念場でも平常心を保つこと
ができ、
最高のパフォーマンスを発揮することが
できるでしょう。
試験本番まで、落ち着いて、心を整えて
くださいね。