暗記は暗鬼。むずかしいことをやさしく。
私が人にお話する時に心がけている
こと。
それは、大好きな井上ひさし氏の下の
言葉です。
「むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
難しいことを難しく話すのは、
単に聞き手にマウントを取って、
相手を煙に巻いているだけ。
また、難しいことを難しく話すのは
実はすごく簡単。
小難しい専門用語を2〜3並べて
抽象的な物言いをすれば事足ります
ので。
また、そういう話し方をすれば、
難しさゆえに相手からの質問や
反論もされにくい。
話す側からすれば、面倒くさくない
んですね。
しかし、それでは聞き手にとって
「なるほど!そういうことか!」
という納得感は得られません。
「なんか、わかったような、
わからないような。」
といった極めて解像度の低い
理解しか得られないんですね。
ましてや試験対策でそんな知識を
いくら積み上げたところで、
しょせんは「砂上の楼閣」。
まったく益を果たしません。
そうではなくて、
一見難しいことを、噛み砕いて
噛み砕いて、
消化可能なレベルまで一旦分解し、
それを、相手のライフスタイルを
想像しつつ、
直感的に分かるような比喩を交え
ながら、
まtら、時折ユーモアを交えながら、
分かりやすく具体的に解説する。
そうすると、聞き手は自身の
思考や経験と紐づけながら
理解できるので、
「なるほど!そういうことか!」
と腹落ちすることができるのです。
そうやって理解がどんどん深まると、
「じゃあ、この場合はどうなの?」
と、健全な問いが内側から生まれてきて、
「先生、じゃあ、この場合はどうなん
ですか?」
「いい質問ですね。その場合は、
これこれこういうことなんですよ。」
「なるほど!おもしろい!」
と、どんどん本質的な話になって
おもしろくなるんですね。
本質的な話になれば、だんだんと
まじめな議論になっていく。
そして、まじめに本質を突き詰めて
いくと、結局、
「こんなことをする人間って、
おもしろいし、愛おしいよね。」
となって、愉快になる。
「学び」って、そういうものなんです。
だから勉強って、おもしろいんです。
それを、
「試験勉強はひたすら暗記。」
「試験勉強は、基本耐えるもの。」
と、難行苦行で貫き通し、
よしんば試験に合格したところで、
将来の学習者に何を教えますか?
「勉強はしょせん暗記だ!やれー!」
といったところで、今時誰も
ついてきませんよ(苦笑)
暗記は大事ですが、それ一色だと
もはや「暗鬼」。
学習者を恐怖に陥れるだけです。
そんなことも、私のセミナーで
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