【再録】「取りあえず暗記」の無味乾燥な受験勉強の末路。
再録シリーズ第2弾(笑)
それにしても、
過去のメルマガの記事を見ていると、
「我ながら、ええこと言っているな。」(笑)
しかもそれを10年以上続けている
わけですから、素直に自分を褒めたい。
「10年偉大なり。
20年畏るべし。
30年歴史になる。」
と言いますが、私としては、頑張って
書いているわけではなく、
ただただ息を吸って吐くように
淡々と書いているだけ。
決して才能とか努力とかいうのではなく、
【習慣】なんですよね。
というわけで、
今回は、2021年9月8日に配信した
「「取りあえず暗記」の無味乾燥な
受験勉強の末路。」
をご紹介。
結局のところ、
「薄っぺらい勉強で得たものは
しょせん薄っぺらいもの。」
なんですよね。
「ノウハウではなく、マインド。」
「やり方ではなく、あり方。」
そこをしっかり押さえるかどうかが
息長く、機嫌よく日本語教師ライフを
続ける肝中の肝なんです。
試験勉強は、まさにその入口なんですね。
以下。
==================
先日の直前対策セミナーのご感想を
日々たくさん頂戴しています。
(おいおいご紹介していきますね(^_^))
で、それを読んでいていつも思うのは、
「篠崎先生のセミナーを受けるまで、
検定試験の勉強が、現場で何の役に
立つのか理解できなかった。」
という方が、思いのほか多いということ。
あなた様もそうですか。
そして、そうした文章の後には決まって、
「でも、検定試験に合格しなければ就職
できないので、
とりあえず暗記して乗り切ろうと、
今まで無味乾燥な勉強をしてきました。」
といった文章が続くのです。
これでは、難行苦行だし、暗記したところで
すぐ忘れてしまうだろうなぁ。
私は、決してこういう方を責めるつもりは
ありません。
まだ、現場経験がないわけですから、その
問題の向こう側にどんな教育現場があるのか
など、想像できないだろうからです。
日本語教育能力検定試験の問題集などを
見ても、解答を導くための解説はあっても、
それが教育現場にどうつながるかまで解説
したものは、なかなかありません。
(紙面の都合もありますし。)
そうすると、勉強する側からすれば、
「そもそもどうしてこんな勉強をしなければ
ならないのか。」
と、問題の意義が感じられなくなってしまい、
結果、
「でも、検定試験に合格しなければ就職
できないので、
とりあえず暗記して乗り切ろうと、
今まで無味乾燥な勉強をしてきました。」
となってしまうわけですね。
ですが、そんな心が1ミリも動かない
ような勉強で得た、無味乾燥な知識を
引っ提げて教壇に立ったところで、
学習者の心を鷲掴みにする授業が展開
できるはずがありません。
そんなこんなで、現場に立っても不完全
燃焼感が拭いきれず、
辞めていった教師を今までたくさん
見聞きしてきました。
日本語教師になるために費やした時間や
労力やお金を考えると、本当にもったい
ない。
あらためて申し上げますが、
日本語教育能力検定試験の問題1つ1つ
の向こう側には、
必ず悲喜こもごも、生々しいリアルな
現場があります。
そして、問題1つ1つとその解答には、
そうした現場を骨の髄まで経験してきた
先人日本語教師の汗と涙と努力と工夫が
練り込まれているのです。
だから、
【検定試験は授業ネタの宝庫】
なんですね。
日本語教育能力検定試験の問題は、
だから、1つ1つが現場のシミュレー
ションなのです。
だから、勉強する意味があるし、
上っ面をかすめたような勉強では
意味がない。
逆に、そこまで深掘りして勉強すれば、
「驚き、感動、納得、共感」
を伴った深い学びができて楽しいし、
楽しいから知識の歩留まりもよく、
合格の可能性が高まるし、
何より現場に立ったときに役に立つ
のです。
=====================
いかがでしょうか。
そういうことなんですよ(^_^)