国家資格日本語教員試験を侮ってはいけない理由(その1)

先日、とある日本語学校にお勤めの
ベテランの先生とお話した時のこと。

その先生曰く、

「今年の日本語教員試験は易しいんじゃ
 ないかと考えている人が多いみたい
 ですね。」

なるほど。

私が推察するに、理由は2つ。

最も大きな理由は、昨年12月に行われた
試行試験。

これがまあ、なかなかな内容で、

試験時間に比べて問題数がかなり少なく、

問題のクオリティ自体も???なものが
多かったようです。
(私自身は受けていませんが。)

確かに、ああいう試験であれば、

「今までの検定試験の方がよっぽど
 難しいよね。」

となり、

結果、「今年は易しい」という
憶測に繋がったと。

もう1つは、

そもそもこうした公的試験には
よくある話なのですが、

新試験一発目は、比較的易しい
ということがあります。

なぜなら、一発目なので、想定外の
トラブルをできるだけ起こしたくなく、

また、想定外のトラブルが起こった
時の対応のために余力を残したく、

さらに、難しくすることで

「この試験、むっちゃ難しいよね。」

となって、受験離れが進むのを
避けたいという、

実施者側の心理が働くからです。

実際、こうした公共性の高い試験
では、

改正の前年の試験はいやに難しく、
(この際全部吐き出そうぜ的に)

改正直後の試験はなんだか易しい、
(慎重に無難に進めよう的に)

というのは、本当によくある話
なんですね。

話しを戻して、

今回の「易しいんじゃないか」問題は、

特に試行試験の印象がかなり強いかな
と感じます。

ですが、私は、今年の国家試験を
決して侮ってはいけないと分析します。

主な理由は2つです。

まず1つは、そもそも今回の試行試験、

試験実施側もバタバタな日程の中、

準備不足、リソース不足だったと考え
られるからです。

今、文化庁は来年度に向けて制度の
詰めをバタバタでやっているはずです。

この時期になっても決まっていないこと
が多いですから(大丈夫かな)。

また、今回の試験実施団体であるTKP
は貸会議室運営が本業。

日本語教育関係の試験の実施は初めて
のはずです。

つまり、試験実施のノウハウがまだ
全然固まっていない。

きっと現場は、バタバタの極みだった
のでしょう(あくまでも私の推測)

であれば、限られたリソースは
本試験の実施に割り振るはずで、

「試行試験はあくまでも試行試験。

 そこで多少の批判は受けても、
 本試験をしっかりやることに
 照準を合わせよう。」

と判断したのではないかと思います。

なので、今回の試行試験をもとに、
本試験の難易度を語るのは、
慎重にした方がいい、

正直、あまり参考にはならない。

というのが私の考えです。

ですが、国家試験を侮ってはいけない
というには、もう1つ大きな理由が
あります。

実は、こちらの方がもっと大きな
理由です。

続きは、次回に。


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