ディスカッション活動をワンランク上げるコツ。
ディスカッション活動をワンランク
上げるコツ、
それは、
【自分の意見と反対の立場でも
ディスカッションをさせる。】
です。
実は、私は今、大学の中級クラスの
授業でディスカッション指導をして
います。
テキストはこれです。
『もっと 中級日本語で挑戦!
スピーチ&ディスカッション』
https://amzn.to/3NG4fzt
とても使い勝手のいい教材です。
昨日の授業では、最終ユニットの
「褒めて育てる?しかって育てる?」
のディスカッション(というか、ほぼ
ディベート)をやりました。
とても盛り上がりましたよ(^_^)
で、話を戻して、
どうして自分の意見と反対の立場でも
ディスカッションをさせるのかというと、
そうすることによって、普段と違う考え
を身につけることができるからです。
例えば、自分は「褒めて育てる」派
だとします。
そうすると、普段はその視点でしか物事
を考えないものです。
反対意見など、はなから
「あり得ない。」
などと言って突っぱねるかもしれません。
ですが、そこをあえて逆の立場で
ディスカッションをさせると、
相手に議論で勝つためにいろいろと
自説の正当性を論理的に考えなければ
なりません。
そうすると、自分で考えながらも
「なるほど、そんな意見もあるのか。」
「相手にも相応の理があるんだな。」
と、自然に理解することができます。
視野が広がるんですね。
この姿勢は、異文化理解にはとても
重要な要素です。
もちろん、いきなりこれをすると
「どうしてわざわざ自分の意見と異なる
立場で議論しなければならないのか。」
と学習者から反感を買うかもしれません。
ですので、まずはディスカッションの
手順の理解も含めて、自分の意見の立場
で議論させる。
その上で、意図を十分説明した上で
自分とは異なる意見の立場で議論させる。
という配慮が必要でしょう。
昨日の授業では、
「朝まで生テレビ」の画像をホワイト
ボードに映し、
「こんにちは、司会の篠崎です。
混迷を深める現代社会、日本はどこに
向かうのでしょうか。
今回は、台湾から4名のゲストを
お招きし、徹底的に議論をしていき
たいと思います。
それでは、ゲストをご紹介いたします。
すごい台湾人●●さん。
もっとすごい台湾人■■さん。
もっともすごい台湾人▲▲さん。
超すごい台湾人◎◎さん。
それでは、皆様、今回は、
「褒めて育てる?しかって育てる?」
です。よろしくお願いします。」
と仰々しくオープニングの挨拶をすると
全員爆笑(笑)
もちろん、ディスカッションも盛り上がり
ました。
ぜひやってみてくださいね(^_^)