『日本語教育の参照枠』を読む。(その11)
前回に引き続き
『日本語教育の参照枠報告』
https://qr.paps.jp/ShqFB
今回は、その11回目。
今日は、
「II 「日本語教育の参照枠」について」
の
「9 「日本語教育の参照枠」の
今後に向けた検討課題」
を扱います。
今回はかなり短いですが、内容的に
キリがいいので(^_^)
実際、文化庁では検討課題の解消
に向けて、怒涛の作業をしている
ことと思います。
そして、それに伴ってある程度
固まった事案から随時情報提供、
場合によってはパブリックコメント
の募集などもするのではないかと
思います。
今後の文化庁の動きに注視したい
ですね。
以下。
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9 「日本語教育の参照枠」の今後に
向けた検討課題
○ 「日本語教育の参照枠」については、
今後以下の観点から更なる検討が必要
である。
1 言語能力記述文の収集
2 レベル別・各言語活動別の言語能力
記述文の多角的な検証
3 ランゲージ・ポートフォリオ(学習の
記録)の開発
4 各レベルの文法・語彙のリストの収
集
5 日本語教師に対するレベル判定のため
の研修等の支援
6 「日本語教育の参照枠」の普及・活用
促進
7 「日本語教育の参照枠」の多言語翻訳
8 利用者間の成果物(分野別・現場別の
言語能力記述文、教材、ポートフォリ
オ等)の共有のためのポータルサイト
の整備・充実
9 オンラインを含む新たな言語活動への
対応
10 漢字使用状況等を踏まえた漢字学習の
在り方等に関する検討
○ CEFR2020 補遺版の分析及び参照を
行い、「日本語教育の参照枠」の改定が
必要かどうかについて、検討を行う。
○ CEFRは開発から 20 年以上を経過
した現在でも、検証・見直しが行われて
いる。
社会の変化に応じて言語及び使用場面も
変わっていくことから、「日本語教育の
参照枠」も検証・見直しを行い、改善を
図っていく必要がある。
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いかがでしょうか。
まだまだ課題山積といった感ですが、
最も大事なのは、現場教師がいかに
柔軟に対応できるか、
ではないかと思います。
そのためには、
「自身の教育リソースのうち
何を捨て、何を残すか。」
ここをしっかり考える必要があるのでは
ないかと思います。