愚公移山（ぐこういさん）。

中国の古典『列子』より。

当時、交通の妨げになる山があり、
人々は仕方なく迂回して生活していた。

そういった人々の苦労を解消しようと、
愚公という一人の老人がその山を移動
させることを決意する。

しかし、山を崩して土砂を運ぶ愚公を見て、

「山を移動させるなど、出来るわけがない」

と笑う者もいた。

愚公はそんな周囲の人を気にすることなく、

「山は大きくなることはないのだから、
　子々孫々と努力を続ければいつかは
　山を移動できる」

と言い放った。

そして、来る日も来る日も愚公は、
その山を崩しては土砂を運び続けた。

その様子を見ていた天地万物を支配する
神である「天帝」は、愚公のひたむきな
心意気に感動し山を一気に移動させた。

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この故事から生まれた言葉が

「何事も根気よく努力を続ければ、
　最後には報われる。」

という意味の「愚公移山（ぐこういさん）」。

夢というのは、一見途方もない、
簡単に実現できないものでなければ
夢とは言えません。

簡単に達成できるものであれば、
それは夢ではなく、日々の課題です。

ですが、それに取りかかろうとすると
必ず揶揄したり、足を引っ張ろうとしたり
する者が出てきます。

できない自分を正当化したいからです。

夢を実現する第一歩は、こうした抵抗
を乗り越えること。

そうやって、努力を続けていると、
まずはそれ自体でどんどん実力が
ついていきますが、

不思議なことに、ある時点を過ぎると
必ず協力者が出てきて、

事が一気に進んだりします。

そして、夢が実現すると。

人は見ていないようで、やんわりと
目を離さずに見ているのです。

そして、

「本当に覚悟を決めてやっているのか。」

と、じっとあなたを（言葉を選ばず言えば）
品定めをしているのです。

「ここまで努力したら協力して
　やろう。」

そうやって、あるレベルに到達する
のを、今か今かと待っているのです。

だから、次の目標としては、まずは
そこまで努力することです。

そうすれば、夢の実現はもう目の前です。