過去問研究をして、出題傾向を掴め!
前回のメルマガで過去問研究をする
目的として
【検定試験のレベル感】
【試験勉強への焦燥感を引き上げること】
の2点をご紹介しました。
この重要性は、実際に過去問に触れれば
誰でも理解でき、
逆に、過去問に触れなければ全く理解
できないもの。
まさに「雲泥の差」です。
ですので、必ず過去問研究をしてくださいね。
で、今回は上記に加え、過去問研究の
目的として
【出題傾向を掴む。】
のお話をします。
これも非常に重要です。
なぜなら、検定試験の出題範囲には、
▼毎年のように出題される問題
▼毎年ではないがコンスタントに
出題される問題
▼めったに出題されない問題
があるだけでなく、
▼出題項目ごとの出題の典型的な
切り口
というものがあるからです。
これは、前年の過去問だけを見ても
よくわかりません。
過去3~5年分をすると、なんとなく
ぼんやり見えてきます。
さらに、私のように14年分の過去問を
つぶさに研究すると明確に見えて
きます。
そうするとどうなるかというと、
例えば、文章問題1つ解くにしても、
最初の1、2行読んだだけで、
だいたいどのような問題が問われるか
推測することができるし、
思考がかなり自動化されているので、
水が流れるように、どんどん解答
することができるのです。
では、その典型的な切り口というと、
例えば、試験I問題1の5択問題の
最初は、音声学の問題が出題され
ますが、
子音の調音点の問題であれば、
ポイントは五十音図で言う
イ段の音とハ行の音です。
なぜなら、イ段の音は他の段の音
より調音点が硬口蓋に寄っている
ことが多いからです。
また、ハ行の音は
ハヘホの調音点は声門、ヒは硬口蓋、
フは両唇と、あっちこっちに点在し
ているからです。
だから、出題されるのです。
また、試験IIIで出題される授業実践
問題のうち、
読解の授業と聴解の授業の問題では
かなり高い確率で、
問1、問2に先行オーガナイザー
が出題されます。
なぜなら、読解・聴解の授業の前作業
では、とても重要な活動だからです。
両授業で出題する以上、先行オーガナ
イザー、そしてそれに紐づいたスキーマ
の活性化は、
出題しないわけにはいかないのです。
過去問研究をすると、そういったこと、
つまり、
【相手の手の内】
がいろいろ見えてくるのです。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。」
と言いますが、まさにその通りなんですね。
逆に、過去問研究をしないで本試験に
臨むのは、
何の武器も持たずに、裸一貫で戦地に
飛び込むようなもの。
言葉は悪いですが、試験実施団体の養分に
なるだけです。
(受験料も再値上げされましたし。)
ですので、
「何としても今年検定試験に合格したい。」
という方は、ぜひ今のうちに過去問を
最低でも5年分は徹底研究してくださいね。