実践なき理論は空虚であり、理論なき実践は無謀。
【動画】「日本語能力試験N1対策指導法
-科目別指導のポイント」
https://www.kanjifumi.jp/n1_doga/
をご購入いただいたO.I様よりご感想を
頂戴いたしましたのでご紹介いたします。
O.I様、動画ご購入ならびにご感想をありがとう
ございました。
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オンラインレッスンでN1対策指導をする
ことになったので、本動画を購入しました。
JLPTの公式HPで公開されている「大問のねらい」
をもとに、
大問ごとの出題の意図や傾向を詳しく解説して
くださっていて、理論的かつ実践的な内容でし
た。
「読解の鉄則」が特に役立ちそうだと感じまし
た。
実は本動画は、2倍速で視聴しました。
以前、篠崎先生のメルマガで
「動画コンテンツは早送りで視聴すると集中し
て聞くことができ、内容も理解しやすい」
という趣旨の文章を読んだことがあったので、
篠崎先生の動画で試してみました。
実のところ長時間の動画視聴は苦手なのですが、
2倍速で聞くと確かに集中して聞くことができ、
かえって内容が頭に入りやすかったです。
篠崎先生の話し方は明瞭、明快なので、2倍速
でもよく分かりました。
それでも聞き逃してしまった箇所については、
パワーポイント資料が別途ダウンロードできる
ようになっているので、
資料でポイントだけ確認することができ、便利
だと思います。
4月からN3対策指導をすることになったので、
N3の動画も購入しようと思っています。
楽しみです。
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> 大問ごとの出題の意図や傾向を詳しく解説して
> くださっていて、理論的かつ実践的な内容でし
> た。
ありがとうございます。
この中の、「理論的かつ実践的な内容」で
思い出したことがありましたので、
この点についてお話します。
私たち日本語教師には、
【理論と実践の両立】
が極めて重要です。
なぜなら、抽象的な理論ばかりを追いかけ
ても、
実践が伴わなければ単なる机上の空論です
し、
逆に、具体的な実践ばかりを追いかけて
いても、
経験則のみに頼った再現性・汎用性のない
やり方をひたすら自転車操業的に続けても、
結局、心身ともに摩耗するばかりだから
です。
経済学者のピーター・ドラッカーも
「実践なき理論は空虚であり、
理論なき実践は無謀である。」
と言っていますが、まさにその通りなん
ですね。
ところが、周囲を見渡してみると
意外と、理論と実践のどちらかに大きく
傾いている日本語教師が少なくないように
見えます。
▼専門書の内容を金科玉条のごとく、
鵜呑みにしている日本語教師
▼自分の経験則を過剰般化して
周囲に強い影響を与えようとする
日本語教師
前者のような教師の口癖は、
「この本にこう書いてあるから~だ。」
であり
(つまりこう書いてあるからの一点張り)、
後者のような教師の口癖は、
「こういう学習者は、だいたい~
なのよね。」
と(だいたいが過剰般化のキーワード)。
こうなってしまう一番の原因は、
どちらかに軸足を置いた方が認知的に
楽だからです。
でも、その結果どうなるかは先ほど
お話した通り。
では、こうならないためにはどうしたら
いいかというと、
普段から専門書や勉強会で新たな知識を
仕入れながら、
それを実際の授業でいろいろ試してみる。
そうして、理論と実践、抽象と具体の
間を頻繁に行き来する。
これが非常に重要かつ有効なんですね。
そうすれば、
「この専門書にはこう書いてあるけど、
実際やってみると違っていた。」
とか、
「なるほど。はじめはあまり納得できな
かったけど、この本の通りにやってみ
たら思いのほかうまくいった。」
と、より深いレベルで専門知識をインテイク
することができるでしょうし、
あるいは、
「この教材のことを誤解していた。
このように使えばよかったんだ。」
といった、新たな気づきが得られることも
あるかもしれません。
こうした経験を積んでいけば、やがて
理論と実践を兼ね備えたバランスのいい
教師力を身につけることができるのです。
昨今よりご案内している
「篠研サロン-教育実践部」特別企画
澤田幸子セミナー
「『みんなの日本語』はこうして生まれた。
教材作成の舞台裏」(4月19日開催)
https://www.kanjifumi.jp/sawada_seminar_kyoikujissen/
も、そうした教材に対する誤解を解く
いい機会なのではないかと思います。
『みんなの日本語』といえば、中には
「機械的で不自然な練習の連続」
のようなイメージを持たれている方も
いらっしゃるかもしれません。
まさか、
「みん日でコミュニカティブな授業を
する。」
など、想像できないかもしれませんね。
ですが、執筆協力者である澤田先生
は、『みん日』を使って実にコミュニカティブ
な授業を展開されているのです。
もちろん、その根底には確固とした
理論があるから。
いっしょに澤田先生のお話を聞いて
みませんか。
開催日が近づいておりますので、
お申込み、お急ぎください。