自分が選んだ道を正しい道にする努力をする。
3月30日NHK放送
「新たな宇宙飛行士候補者が誕生!」
https://bit.ly/435cZFw
より。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)では、
14年ぶりに新しい宇宙飛行士の選抜試験が
行われた。
過去最多4000人以上の応募者がわずか
数人の合格枠を目指し、人生を懸けた
挑戦が繰り広げられた。
第3次選抜に残ったのは10名。
ここでの選抜試験では、数人の
グループに分かれ、
制限時間内に月面探査機を模したリモ
コンバギーを組み立て、
それを使って月面を再現したコースを
走りタイムを競うというのがあった。
その中、最年少28歳で参加している
米田あゆのチームは、
制限時間内に戻ってくることができず、
記録なしという結果になった。
仲間たちが頭を抱えて呆然としている
中、
一人米田は、レース後、なぜ失敗した
のか、その理由を懸命に考え、
「ここがよくなかったんだ。」
とつぶやいていた。
米田は女性医師4年目。
研修医の頃、なかなか仕事がうまくいかず、
失敗を繰り返していた。
「本当に自分は医師に向いている
んだろうか。」
医師である自分に自信が持てないでいた。
そんな折、自分の担当医からこんなアド
バイスを受けた。
「向いているかいないかに迷うのではなく、
自分が選んだ道を正しい道にする努力を
しなさい。」
米田は、その言葉を聞いて道が開けた。
「失敗しても、うまくいかなくても、
それを努力して克服して、
正しい道にする努力をしよう。」
それから彼女は、失敗してもそこで終わ
らず、
その原因を納得がいくまで突き止め、
改善策を考えようになった。
失敗を失敗で終わらせず、次につながる
行動をとることが習慣になったのである。
今回のレース後の取組も、そうした
職場での習慣が行動に現れたのだった。
日本語教師を目指している皆さんの中
にも、
検定試験の勉強をしながら、
「自分は本当に日本語教師に向いている
のだろうか。」
「こんな勉強をして、本当に合格できる
のだろうか。」
と迷っている方もいらっしゃるかと
思います。
実際、そういう中で試験勉強を途中で
辞める方もいらっしゃるわけですね。
ですが、そもそも向いている、向いて
いないは誰が決めているのでしょうか。
そして、その判断に客観的な根拠が
あるでしょうか。
すべては自分の、なんとなくの感覚で
決めていることが多いのではないかと
思います。
それでは、何事も大成することは
できません。
向いているか否かで逡巡するのではなく、
自分が選んだ道を正しい道にする努力を
することが、
検定試験合格、ひいては納得のいく人生
を送る要諦であると思います。