大黒屋光太夫、不撓不屈の精神。
昨日は、映画「おろしや国酔夢譚」を
DVDで視聴しました。
ご存じない方は、下記予告動画を。
Сны о России
https://youtu.be/FGFxF9IjbUM
大黒屋光太夫といえば、日本語教育能力検定
試験にたまに出てくる歴史上の人物。
伊勢志摩から出た船が、嵐に会い、
漂流して、何とロシアはカムチャッカ半島
に行き着く。
想像を絶する寒さに、上陸した17人のうち、
生き残ったのは、たったの5人。
そこから、帰国の嘆願を時の女帝
エカテリーナに申し出るまで、
実に10年。
その間、凍傷のため右足を切断した者。
帰国を諦め、現地の女性と結婚した者。
日本(蝦夷)の地を踏んだ瞬間に亡くなった
者。
さらに、帰国交渉で当時の幕府から
「外国からの入国者はすべて死罪。」
と言われても、不撓不屈の精神で彼らを
説得し、
無事死罪を免れ、日本後に帰還することが
できました。
日本帰国には様々なロシア人の理解や協力
がありました。
志を貫徹しようとする人には、国に関係
なく、まわりが手を差し伸べてくれるん
ですね。
と同時に、
現在の日本語教育の発展の裏には、
こうした先人が命を懸けて築き上げた
礎があったのだと、
改めて感じ入る次第。
ロシア人に「伊勢白子の浦は美しい」と
書いた紙を見せて日本語を教える西田敏行
も必見です。