新制度では、試験合格力の有無が成否を分ける。
前回、新制度について触れましたが、
今回は、その補足。
新制度の詳細は、1月25日に開かれた会議
の下記資料をご覧ください。
「日本語教育の質の維持向上の仕組みについて
(報告)(案)」
https://bit.ly/3HQwtVA
本資料によると、登録日本語教師になるため
には、
1.試験合格
2.教壇実習
の2つのハードルをクリアする必要があり
ます。
どちらもなかなかなハードルなわけですが、
私としては、とりわけ「1.試験合格」が
大きなハードルだと考えています。
というのも、これまで日本語教師の方の中に
は、
「検定試験合格は自信がないので、
420時間養成講座修了で資格を取る。」
という選択肢を取ってきた方が多かった
からです。
日本語教育能力検定試験は、なんといっても
合格率20%台の難関試験。
受験者の7割以上の方がふるい落とされます。
せっかく試験勉強をしても、不合格になる
確率の方が高いわけですから、
「だったら、お金も時間もかかるけど、
420時間養成講座に通った方が確実。」
という判断なのだろうと思います。
今までは、その判断もある程度通用して
いました。
ただ、新制度ではその選択肢はなくなり
ます。
まずは、とにかく試験に合格しなければ
登録日本語教師にはなれません。
「新制度では、試験合格力の有無が成否
を分ける。」
とは、そういうことなんですね。
ただ、この動きは、実はコロナ前から
ありました。
法務省入国管理局の日本語学校設置基準の
厳格化などを受けて、
多くの日本語学校では、日本語教育能力
検定試験合格を採用の必須条件に出したり、
非常勤講師に対しては、契約更新の条件
として、検定合格を掲げるところが出て
きたのです。
ですので、コロナ禍になる前から
「勤務校から検定合格を強く言われ
ました。」
といって、篠研の通信講座にご入会なさる
方も少なくなかったんですね。
そう考えれば、なおさら今後は
「日本語教育能力検定試験合格力を
身につけることが、日本語教師に
なるための必須条件」
となります。
当然、合格するには相応の努力と時間が
必要です。
だからこそ、早め早めの行動をお勧め
するのです。