小さい習慣と中程度の学びの習慣を仕組み化する。
日本語教師として息の長い活動を
続けるためには、
もちろん知識やノウハウを身につける
ということも重要ですが、
日々の小さな積み重ねをコツコツコツコツ
積み重ねていくということが重要です。
人は得てして、真新しい指導法や指導理論
に目が行きがちで、
それはそれで、情報収集はしないと
いけませんが、
それよりも何よりも、例えば、
「継続的に学びを続ける。」
とか、
「時間管理をしっかりする。」
とか、
「日々の授業や授業準備の手を抜かない。」
とか、
そうした日々の自己管理、少し古めかしい
言い方をすれば、
「自分自身を躾ける」
ということのほうが、真新しい知識や
スキル、ノウハウに飛びつくより
100倍重要です。
この部分を疎かにしてしまうと、
まるで熱い鉄板の上のポップコーンの
ように、
瞬間的に熱くなった時だけパンパン激しく
跳ね上がるだけの、
中長期的には、何の成長もしない
(むしろ時間とお金を浪費するだけの)
虚しい教師人生を歩むことになります。
そうではなくて、1日1日は成長したのか
どうかさえわからない軽微なものであっても、
小さな学びを愚直に継続することによって、
着実に実力がつき、不可逆的に成長して
いきます。
それは、1年2年では他の人と比べて
さして差がないように見えても、
5年、10年継続すれば、圧倒的な差と
なって現れてくるのです。
例えば、私の場合、このメルマガ執筆が
いい例です。
日々の執筆は小さな習慣ですが、
私にとっては、決まった時間に執筆する
ことによって、時間管理のくさびとなって
いますし、
▼学びのアウトプット
▼思考の整理、
▼現在の自分の振り返り
の場となっています。
これを10年以上続けたことで、
体調のいい日もそうでない日も
気分の乗る日もそうでない日も
常に一定の成長を担保することができて
いるのです。
とはいえ、小さな習慣だけでは刺激が
足りず、
学びの実感も小さいため、マンネリ化
する。
そこで、
▼通信講座の講義資料の改訂作業
▼月1回の「篠研サロンー検定対策部」
▼月1回の「篠研サロンー教育実践部」
▼定期不定期のセミナー
を自らに課すことによって、より刺激の
強い、中程度の学びの習慣を仕組み化
しているのです。
こうして、中小織り交ぜた学びの習慣を
生活の中にしっかり組み込んで仕組み化
し、
それを愚直に継続することによって、
私も何とか日本語教師として、
コロナ禍であっても、機嫌よく仕事を
つづけられ、
ごはんが食べられている次第。
(ありがたいことです。)
繰り返しますが、
知識やノウハウを身につけることも
大事ですが、それ以上に
「自分自身を躾ける」
「中小の学びの習慣を仕組み化する」
ということのほうが、100倍重要です。