講師のバックグラウンドまで理解する。
例えば、新しいテキストなり副教材なりを
使う際に、
その教材の最初に書いてある「はじめに」や
「本書の使い方」をちゃんと読まずに、
自分の指導スタイルそのままにその教材を
授業で使って、
「この教材は、使いにくい。」
と安易に批判する日本語教師がたまにいますが、
批判する前に、
そもそもその教材のビリーフだとか、
どういう背景からその教材が開発されたのか
とかを、しっかり理解することが大切です。
その上で、
「教材を教えるのではなく、教材で教える。」
と、教材に過度に依存することなく、
教師主体で授業を行うことが大切。
結局、安易に批判するというのは、
他人への依存度が高い、
言い換えれば、自立できていないという
証拠なんですね。
これは、セミナーについても同じ。
例えば、ある講師が日本語の教え方に
ついてのセミナーに参加したとします。
その時、そのセミナーの表面的なノウ
ハウだけを見て、
「これは自分には合わない。」とか、
「これは私が対象としている学習者とは
違う。」
と言って拒否ってしまえば、せっかく
参加しても学びはほとんどありません。
ですが、その講師のビリーフやバック
グラウンドにまで想像力を働かせ、
「なるほど。自分にはそんな考え方
はなかった!」
「確かに私の学習者とは属性は違うが、
そのアプローチは私の学習者にも
応用できる!」
となれば、無限の学びを得ることが
でき、
自身の教育現場にその学びを落とし
込むことができるのです。
結局のところ、成長する日本語教師
というのは、この
個々の具体的事例
↓
抽象思考
↓
自身の具体的活動への落とし込み
ができる教師なんですね。
ちなみに、これができる教師の口癖は、
「あのセミナーは学びが多かった。
あれは使える。これも使える。」
です。
ただ、従来のセミナーは、どうしても
限られた時間の中でノウハウを伝えないと
いけないという時間的制約があったため、
講師のビリーフやそのノウハウができる
までのバックグラウンドまでじっくりお話
する機会がありませんでした。
セミナー主催者である私篠崎は、そもそも
その講師の方はよく知っていますし、
事前打ち合わせでいろいろなことを根ほり
葉ほり聞くので、
その講師のバックグラウンドを理解した
上でセミナーに臨めるわけですが、
(なので、無限の学びを毎回得ています)
一般の参加者の方は、その機会がほぼ
皆無。
そこで、来年2月18日に開催予定の
篠研企画 小山暁子オンラインセミナー
【フリーランサーへの道】
働き方の選択肢を増やそう!
-ビジネスパーソンへの日本語レッスンを
中心にー(2月18日開催)
https://www.kanjifumi.jp/koyama_seminar/
では、本セミナーに先立ち、1月16日に小山
先生をお招きして、
「篠研サロン-ビジネス実践部」
特別企画小山暁子セミナー
「元銀行員が行列のできるフリーランス
日本語教師になるまでのストーリー」
を開催することになりました。
時間も20:00-21:40と1時間40分の短時間。
小山先生の「行列ができる日本語教師になる」
までストーリーを、余すところなく
お話しいただきます。
近日中に募集を開始しますが、
(できれば今日にでも)
「無限の学びを得て、今の自分の授業に
落とし込みたい。」
という方は、ぜひ両方ご参加ください。
小山先生が、ヤ●●の組事務所に乗り
込んだ話なんて、他ではなかなか聞け
ませんから。