自分の悩みを可視化する、効果的な自問自答(その1)。
悩みというのは、ただ悶々と思う
だけでは、解決策を見出すことは
できません。
思っているそばから、どんどん
脳内から揮発していくからです。
だから、悩みがあるのであれば、
まずはそれを書き留めて文字に
固定し、
可視化することが重要です。
具体的には、下記内容について
一度紙に書いてみるといいでしょう。
1.今の課題は何か。
2.1年後の理想の状態は何か。
3.現状はどうか。
4.2に向けて今までどのような
取り組みをしてきたか。
5.2の実現を妨げている要因は
何か。
まずは、それぞれ1行だけでも
かまわないので、文字に書いてみる
ということが重要です。
そうすると、自分で書いたにも
関わらず
「私って、こんなことを考えて
いたんだ。」
とはたと気づくのです。
それもそのはずで、
今まで脳内で思っては揮発し、思っ
ては揮発しを繰り返していただけ
だったので、
あまり意識することがなかったんで
すね。
これが文字に固定化する力、可視化する
力なのです。
そして、まずは5項目すべてについて
ざっと書いたら、
1から改めて深掘りしてみましょう。
まず、1から。
1の課題を書いたら、それに対して、
「なぜ、その課題を解決したいのか。」
を5回繰り返してみてください。
そうすると、ご自身の深いニーズ、
真の欲求が見えてきます。
例えば、今の課題が、
「満足のいく授業ができない。」
とします。
それに対して、
「なぜ、その課題を解決したいのか。」
と、改めて自問してみる。
そうすると、例えば、
「学習者が、授業中、つまらなさそうに
している顔を見るのがつらいから。」
となるかもしれません。
そこで、さらに、
「なぜ、その課題を解決したいのか。」
と自問してみる。
そうすると、今度は、
「自分の教師としての無力感に苛まれ
るから。」
と自答するかもしれません。
こうして、5回自問自答を繰り返して
みるのです。
そうすると、最終的には、
「自尊心を満たしたい。」
とか、
「経済的に安定したい。」
といった、より根源的な課題に行き着く
んですね。
こういう作業をしてみると、今まで
思っていた課題が、
実は極めて表面的なもので、本質を掴んで
いなかったかということ。
そして、今までそういった表面的な課題に
自分自身が振り回されていたことに気が
つきます。
これが分かるだけでも、かなり心が
晴れると思いますので、ぜひやってみて
くださいね。
続きは、次回に。