現状維持バイアスへの固執こそ、老化の根源。

現状維持バイアスとは、

「「知らないことや経験したことがないことを
 受け入れたくない」という心理的傾向のこと
 です。たとえ有益なことであっても、未経験
 のことは「安定した状態がなくなる」とマイ
 ナス思考になります。また、失敗を恐れて現
 状にとどまりたい人間の心理です。」

 (下記参照:https://bit.ly/3e67Bgd

人間というのは、安定を求める生き物です。

その方がストレスが少なく、なにより楽なので。

ですが、それでは教師としての成長はありま
せん。

千年一日、5年も10年も同じ教科書しか使えず、
結果、指導ノウハウや教育観が周回遅れになっ
てしまった、時代錯誤な教師のことを

「化石化教師」

といいますが、

そのような成長しない教師は、いずれ職場の
お荷物扱いされ、ほどなく淘汰されます。

先日も、ある日本語教師の方から、

「初級はベテランの先生が多いので。」

というお話を伺いましたが、

5年10年の教師歴があったとしても、
初級しかしたことがないというので
あれば、

それは、毎年似たような授業を繰り返して
いるだけなので、

ベテラン教師ではなく「化石化教師」と
言うべきでしょう。

誤解がないようにお伝えしますが、
他のレベルや他の指導法の研究もしている
のに、

勤務校からの要請等で、結果的に初級の
授業に専念しているというのは、
「化石化教師」ではありません。

「私は初級だけやりたい。
 他はやりたくない。」

と、現状維持に頑なな教師のことを
「化石化教師」というのです。

そもそも初級は、ほとんどの教師が通る道
ですので、ライバルも多いし、競争も激し
い。

学習者の目も肥えています。

仕事の戦略的にも、そこに止まり続ける
のは、得策ではないんですね。

そして、何より問題なのは、

そうした現状維持バイアスに身を委ねる
ことは、

「自身の老化を促進する。」

ということです。

なぜなら、脳への刺激が足りなくなる
からです。

脳への刺激が足りなくなれば、脳内の
情報伝達能力がみるみる低下します。

なので、そうならないためにも、
できるだけ、

「現状打破に努める。」

ことが重要なのです。

「いや、私は初級だけでも授業をする
 限り、日々刺激があって新鮮だ。」

そういう方もいらっしゃるでしょう。

この辺りは、個人差もあります。

ただ、1度でいいので、今までやった
ことのないレベルや技能の授業をやって
みてください。

知的刺激や緊張度、そしてワクワク感が
今までと比べ物にならないほど大きい
はずです。

それをして初めて、

「今までぬるま湯に入っとったな。」

と気づくのです。

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