国家資格化の功罪。ますます一刻も早く合格せよ！
前回、一刻も早く検定試験合格を勧める
理由として、
私たち日本語教師にとって、先２年間は
圧倒的な【売り手市場】となる
ことをお伝えしました。
こういう話をすると、
「どうせまた篠崎の営業トークだろ。」
という方がたまにいるのですが、
そういう猜疑心の強い方は、どうぞ
今すぐ本メルマガを解除してください。
（私としても心外なので。）
https://rjkb.f.msgs.jp/webapp/form/24587_rjkb_3/index.do
特に、これから日本語教師になろうと
いう方にとっては、
教員不足に陥っている多くの日本語学校
に就職できる絶好のチャンスです。
このチャンスをみすみす逃すのは、本当に
もったいないのです。
ですが、皆さんに検定試験に一刻も早く
合格し、
一刻も早く日本語教師デビューをして
いただきたい理由には、もう１つあります。
それは、
【日本語教師の国家資格化によって、
日本語教師の資格が取りにくくなる。】
可能性があるからです。
こちらのニュースをご存知でしょうか。
（１）外国人との共生社会へ “日本語
教師の新資格 法案準備を”
：NHK NEWS WEB
https://bit.ly/3xvtfjV
いよいよ政府が日本語教師の国家資格化に
向けて本腰を入れ出した、という内容です。
これ自体はとてもいい話なのですが、
一方で喜びにくい部分もあります。
実は、日本語教師の国家資格化の議論は、
これまで文化庁で行われてきました。
（２）「日本語教育の推進のための仕組み
について（報告）」について：文化庁
https://bit.ly/3b6txGD
以下、引用。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
本報告では，日本語教師の資格については、
名称独占の国家資格とし、原則として日本語
教育能力を判定する試験の合格及び教育実習
の履修・修了を資格取得の要件としています。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
つまり、新しい国家資格では、試験合格と
実習の両方を課しますよ、という話。
これは、上記（１）でも基本的には受け継が
れると思われます。
で、ここでの問題は「実習」です。
この「実習」の内容や時間数は、結構細かく
規定されていて、
その条件をクリアした認定機関での実習で
なければ認められないとなっています。
つまり、国家資格制度がスタートすれば、
皆さんが、最寄りの実習認定機関に行って
実習をしなければならなくなるのです。
もし、皆さんのお住まいが、日本語教師養成
講座が多い関東、関西、名古屋、福岡であれば、
実習実施機関を見つけるのはそう難しい
ことではないでしょう。
ですが、それ以外の地域にお住まいの方に
とっては、そもそも最寄りにそうした機関
がないということもあるのです。
例えば、私が住む大分県下の実習認定機関は
我が別府大学日本語教員養成課程だけです。
ここ１つだけ。
しかも、この課程の授業は昼間にあります
から、お仕事をお持ちの社会人の方の履修は
ほぼ不可能。
結果、北九州の民間の講座まで通わなければ
ならないということになるのです。
皆さん、特に地方在住の方、大丈夫ですか。
３年近くに及ぶコロナ禍で、教師養成をして
いた日本語学校がバタバタ閉校や閉講に追い
やられている中で、
政府の思惑通り、実習実施機関を全国にはり
巡らし、
質量ともに十分な日本語教師を育成すること
が本当にできるのか。
私は、よほど大胆なヒト・カネ・モノの投入
をしない限り難しいと思います。
つまり、特に地方在住の方の中には、資格
取得はもはや絶望的という方も現れ得るの
です。
だから、皆さんには、四の五の言わずに
【一刻も早く合格せよ！】
と申し上げているのです。
ご理解いただけましたでしょうか。
ぜひ、頑張って勉強して、今年合格して
くださいね。
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