日本語学校復帰。しかし、コロナ前とは何か違う。
現在、日本語学校には続々と留学生が入学し、
一気に活気を取り戻しています。
4月入学でクラスを増やしたものの、
その後も三々五々に入学しクラスは満杯。
さらに、7月入学でまた留学生がどっと
押し寄せる。
なので、多くの日本語学校は日本語教師の
採用に躍起になっています。
こんなニュースも。
「十分な教育できない」日本語学校 教員不足
…コロナ禍で離職、留学生入国再開:読売新聞
https://bit.ly/3NO6crE
事実、NIHON MURAの求人広告掲載件数は、
今年度に入ってから、一気に上がっています。
https://bit.ly/3b30Bz1
読者の皆さんの中には、久しぶりに
日本語学校に復帰したという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
「やっと対面で授業ができる。」
そう思いきや、コロナ前と何か違う。
対面授業のはずなのに、なぜかmoodle
とやらを導入するらしい。
そういう声を、ちらほら聴くようになり
ました。
moodleというのは、WEB学習コースを
ネット上に作るための学習管理システム
の事です。
moodleを使えば、ネット上に簡単に選択式
問題を作って学習者にやらせたり、
レポートを提出させたりできますし、
何より学習者の学習進捗状況、学習履歴を
一目で把握することができます。
つまり、日本語学校の中には、対面授業と
moodleを使ったオンライン学習を組み合わ
せることによって、
より徹底した学習環境を整えようとして
いるところが出てきている、ということ
なのです。
大きな理由は、やはり2年半にわたる
コロナ禍でオンライン授業を余儀なく
された結果、
日本語教師や日本語学校のICTスキルが
飛躍的に伸び、
同時に、ICTの可能性に多くの関係者が
気づいたことにあると思われます。
例えば、コロナ前であれば、学習者が
自宅学習をちゃんとしたかどうかは
分かりませんでした。
しかし、moodleを使えば、何時何分から
何時何分までmoodleコースで勉強し、
しかも、4択問題の何問目の問題を
どの選択肢を選んで正解したか間違っ
たかが、すべてわかります。
学習者をしっかり追いかけることが
できるわけですね。
また、学習者の方もこの2年半でオン
ライン学習や、さまざまなアプリを
使った学習に慣れた結果、
今さら黒板とチョークの授業しかしない
学校には戻れない。
そんな学校には微塵も魅力を感じないし、
入学する気にならない。
そこに気づけた日本語学校は、コロナ
が沈静化し、留学生が入国したとしても
他校との差別化や魅力向上、教育の質の
向上のためにICT化を進めているのです。
そう考えれば、今後、先見性のある
日本語学校ほどICT化を進めるため、
moodleが使える日本語教師を優先的に
採用するでしょうし、
日本語教師にとっても、moodleが使える
ということが、大きなセールスポイントに
なると思われます。
もうコロナ前には戻らないのです。
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