検定試験では細かな内容も出題される不都合な真実。

検定試験では、思いのほか細かなことを
突いてくる問題が結構あります。

従って、どの概論書にも載っているような
ざっくりとした内容を知っているだけでは、
合格は難しいです。

別の言い方をすれば、この

「思いのほか細かな問題」

を何%解けるかが、合否を左右する
と言っても過言ではありません。

例えば、平成30年に出題された日本語史
の問題では、以下のような内容のものが
問われました。
(正確な問題文は、大人の事情で割愛。)

まず、日本語史を大きく2つの時代に
大別すると、何時代と何時代か。

これ、知っていますか?

答えは、古代と近代。

ちなみに、狭義の時代区分は古いものから、

上代→中古→中世→近世→近代

となります。

なお、1945年以降を「現代」と区分すること
もあります。

実はこれ、日本語史では基本の基。

この程度のことを知らないと、日本語史は
壊滅的です。

次に、

中世では、動詞の終止形を連体形が担う
ようになった。その現象を表す動詞の例は?

検定試験では、4つの選択肢が与えられて
いるわけですが、

正解は、動詞「食べる」の選択肢。

では、「食べる」がどのようにして

古語終止形→古語連体形→現代語

に変化していったか、言えますか?

答えは、「食ぶ」→「食ぶる」→「食べる」

これは、日本語教育能力検定試験では
なかなか細かな問題だと思います。

「『食ぶ』なんて古語見たの、高校生
以来だゎ。」

という方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、これは実際に検定試験に出題された
問題です。

実は、検定試験ではこれぐらいのレベルの
細かな問題が、結構そこかしこに出題され
ます。

で、それを解けきれなかった受験生は、

「今年の問題は、いやに難しかった。」

というわけですが、

今年に限らず、毎年この程度の問題は
出題されているんですね。

そして、受験生の7割以上がバッサリ
落ちてしまうと。

ということは、他の受験生と同じレベルの
内容の勉強をしていても、合格はおぼつか
ないということです。

不都合ですが、それが真実なのです。

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