実は遠回り。参考書1冊で検定試験合格を目指す愚。
先日、篠研スタッフと会話していた
時のこと。
スタッフ曰く、
「篠研の通信講座にご入会なさったある方が、
『検定対策ぐらい、対策本を1冊マスター
すれば合格できると思っていたが、
篠研の通信講座の講義資料を見て、その
認識は間違いだったとわかりました。
今まで随分遠回りをしてきました。』
とおっしゃっていました。」
なるほど。
聞くと、その方は何回も検定試験を受験した
にもかかわらず、なかなか合格できない、
そこで、藁をもすがる思いで篠研の通信講座
にご入会なさったのだそうです。
「ぶ厚い対策本を何度も読んで勉強したのに、
検定試験では歯が立たない。なぜだ?」
そんなお気持ちだったのでしょう。
結論から言うと、対策本1冊で検定試験
合格を目指すのは、かなり厳しいです。
なぜなら、あの膨大な出題範囲を合格水準
の内容で1冊にまとめるのは現実的にほぼ
不可能だからです。
そもそも、その程度で合格できるなら
合格率20%台なんてつじつまが合いません。
もしかしたらこのような発想をしてしまう
のは、他の資格試験、
例えば、宅建とか日商簿記とか言語聴覚士
とかで対策本1冊で合格した経験があるとか、
あるいは、巷の資格はちょっと厚めの
対策本を1冊こなせばだいたい合格できる
というのが相場だからなのかもしれません。
ましてや普段使っている日本語が問題なら、
なんとか合格ぐらいはイケるだろうと。
確かに、普通そう思いますよね。
ですが、現実は違うのです。
以前、篠研の通信講座を修了なさった方
から、
「私はこれまでいろいろな資格を取って
きましたが、この検定試験が一番難し
かった。」
というお話を伺いました。
このように言うと、
「いやいやサイトを見ると、
『この対策本で合格した』
という記事をたくさん見るし、私の知り
合いも
『この対策本で合格できた。』
と言う人もいる。」
という方がいらっしゃいますが、
まず1つは、サイト情報は真偽の確認の
しようがないということ、
そして、
『この対策本で合格できた。』
というのも、実はその対策本だけでは
なくて、
分からない時にサイトで調べたり、他の
参考書を読んだりして知識を補完して
いることが多く、
ただご本人の記憶としてその対策本の
印象が一番大きかった、というケースが
意外と多いんですね。
人の記憶なんて、案外あてにならない
ものなんです。
また、ここで気をつけていただきたいのは
人は誰しも自分にとって都合のいい情報を
集め、それを信じてしまう傾向があると
いうこと。
これを心理学では「確証バイアス」と言い
ます。
なので、こうした思考に陥らないためにも、
「そんな都合のいい話はあるのか。」
と一度立ち止まり、自分にとって都合の
悪い情報にも積極的に目を向けることが
大事なんですね。
とはいえ、世の中には対策本1冊で検定試験
に合格する人がいるのも事実。
(だから、話がややこしい。)
ですが、そういう人は、以前日本語教育に
ついて勉強した経験があるとか、
もともと、
▼抽象的思考に長けて応用力がある
▼一を聞いて十を知る力がある
▼欠落した情報の補完力(推論力)が高い
いわば「地頭がいい」人です。
なので、まずは自分がそれに当てはまる
のか、冷静に振り返ってみる必要があります。
(少なくとも私はダメです。)
では、巷の厚めの対策本は意味がないのか
というと、決してそんなことはなく、
【ラスト2か月の総整理】
で使うのであればいいでしょう。
いずれにしても、早い段階から腹をくくって、
合格水準のコンテンツで勉強するのが、
遠回りのようで実は一番の近道です。
ちなみに、篠研の通信講座の講義資料は
パワーポイントで約3,000枚のボリューム。
過去10年分(目下さらに3年分追加中)の
内容がぎっしり詰まっています。
マスターすれば、検定試験など楽勝です(^_^)
何としても検定試験に合格したいという方は
今すぐご入会くださいね。
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https://www.kanjifumi.jp/become/distancelearning/