JLPT-N1読解。統合理解問題完全攻略法。

日本語能力試験N1で受験生を泣かせる
のは、何と言っても読解問題。

分量が多いし、独特な出題形式の
問題もあるからです。

中でも厄介なのが、統合理解問題。

この問題を苦手とする学習者も
多いのではないでしょうか。

統合理解は 、2つの テキスト
(合計600字程度)を読み比べて、

比較・統合しながら理解できるかを
問う問題です。

AB2つの文章を読ませるという
ところがユニークです。

形式としては、1題に2問。

横書きだけでなく、縦書きの文章が
出題されることもあります。

横書きの文章に慣れている学習者は、
縦書きというだけで苦手意識をもって
いたりするんですね。

ただ、一見厄介に見える統合理解問題
ですが、

よーく分析してみると、実は攻略法が
あることに気がつきます。

まず、問いのパターンは、以下の2通り
しかありません。

・あるテーマについてのAとBの意見等
の相違点。
(例:○○について、AとBはどの
ように述べているか。)

・あるテーマについてのAとBの意見等
の共通点。
(例:○○について、AとBで共通し
ていることは何か。)

従って、 AB両文章を対比させながら、
両者の相違点と共通点を理解し、整理す
ることがポイントになるわけです。

では、具体的にどう攻略していけば
いいのか。

以下、指導のポイント・手順です。

まず、 AB両文が何について述べて
いる文章なのか、つまり文章のテーマ
をつかませます。

具体的方法は、以下の2つです。

1.出典を見る。
2.文章を読む前に問いを見る

次に、問いを読ませ、ポイントに必ず
アンダーラインを引かせ、それぞれ<1>、
<2>と書かせます。

その際、キーワードがある場合は必ず〇
で囲ませます(←これ、重要)。

そして、AB2つの文章を読みながら、

それぞれ<1>,<2>に当たる文にアン
ダーラインを引かせ、<1>,<2>と書か
せます。

特に、キーワードを含んだ文章には注意
しましょう。

AB2つの文章の<1>,<2>の箇所と
問いを見比べながら、

AB2つの文章の<1>,<2>に1対1で
対応している選択肢を選びます。

いかがでしょうか。

日本語能力試験の読解問題は、ただ
やみくもに読ませても得点に繋がる
読解力は身につきません。

正解を導くまでの確固としたセオリー
を学習者に提示し、

そのセオリーをしっかり習得させること
によってのみ、安定した得点力、読解力
を身につけさせることができるのです。

重要なことは、そうした

【確固としたセオリー】

を教師が持ち合わせているかどうか。

「そんなセオリー、持ち合わせていない。」

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