仕事が途切れない人だけ知っている3C分析とは(3)
前々回から3C分析についてお話しして
います。
このテーマは、ひとまず今回が最後です。
3C分析とは、
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企業のマーケティングなどにおいて、
顧客(Customer)、競合(Competitor)、
自社(Company)の観点から市場環境を
分析し、経営戦略上の課題を導く分析
ツールのひとつ
-wikipedia
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1回目では、
何でも屋ではなく専門家を目指すこと、
そして、顧客(Customer)である学習者の
ニーズをつかむことの重要性をお話ししま
した。
2回目では、
自分が考えているサービスをすでにして
いる競合の調査、
しかも、直接競合と間接競合の両方を
しっかり調査することの重要性をお話し
しました。
ここまでを徹底的にやれば、それだけでも
かなり「勝てるポジション」を見つける
ことができます。
ただ、一番問題なのは、
「そのポジションをやりきる資質が、
自分にあるか。」
「自分にその専門家を名乗るだけの
リソースなり志があるか。」
ということです。
一言で言えば、「覚悟」です。
それが、自社(Company)分析です。
自社というと、会社組織ということに
なりますが、
私たち日本語教師に当てはめて考えれば、
まさに私達自身ということになります。
具体的に何をするかというと、
まずご自身の履歴書を作ってみる。
これは、どこかに提出するためではなく、
ご自身の今までの人生を振り返るため
です。
これで、小学校から今まで、
▼どんなことに人生を使ってきたのか。
▼どんなことに打ち込んできたのか。
▼どんな資格やスキルを身につけてきた
のか。
がわかります。
そして、次に、その履歴書を過去を思い
出す参考にしながら、
生まれてこの方
▼何をしている時、自分は楽しさや喜びを
感じてきたか。
▼今まで比較的長く続いてきたこと。
趣味、習い事、習慣など。
▼得意なこと、苦手なこと。
▼強み、弱み。
を、細かいことでもいいので、できるだけ
リストアップしましょう。
そうした作業を通じて、
「自分にピッタリな分野、強みを活かせる
働き方はなんだろう。」
と考えるのです。
例えば、私の場合、子どもの時から
とにかく不器用でした。
特に、スポーツは球技は全くダメでしたし、
瞬発力もありません。
なぜ、飛んでくるボールにバットが当て
られるのか、今でも想像できません。
子どものころから体は硬かったので、
柔軟性が必要な競技もダメでした。
なぜ、上下に動かすバタ足で水中を前進
できるのか、今でもわかりません。
そんな私でしたが、唯一よくできる競技が
ありました。
それが、マラソンです。
持久力だけは自信がありました。
また、決して上達はしませんでしたが、
だいたい何をやっても長続きしました。
そこで、自分のビジネスを考えたときに、
「決して一気に売り上げをあげることは
できないが、
地道にコツコツ続けることで徐々に
モノになっていく、
そういうビジネススタイルで行こう。」
と考え、
オウンドメディアとしてメルマガを始め
ました。
コツコツコツコツ配信し続け、
すでに10年以上続けていますが、
おかげさまで多くの方と出会うことが
できましたし、
利益の創出にも貢献しています。
また、日本語教育能力検定試験の全範囲を
たった一人で講義資料で解説する事業を
始めました。
専門書をひっくり返しながら、日々
コツコツコツコツ原稿を作成しました。
結局、この事業は全範囲網羅するのに丸4年、
10年分の過去問の内容を盛り込むのに、さら
に3年かかりました。
おかげさまで、それが今では事業の大きな柱に
なっています。
あなた様にも、必ず何かの強みと、それに
合ったビジネススタイルがあります。
▼顧客(Customer)
▼競合(Competitor)
▼自社(Company)
を丁寧にかつつぶさに調査・分析し、
3つの和の重なるところに全力投球
すれば、
それが、やがて大きな力となってあなたを
精神的にも経済的にも支えてくれるのです。