結果が分かるまでが試験です。
小学校の時に受けた教えというのは、
大人になっても通用するものが多い
ように思います。
それだけ人として普遍的なもの
なんでしょう。
遠足の時に先生から必ず言われた
「お家に帰るまでが遠足です。」
は、その中でも秀逸中の秀逸である
と思います。
この言葉、私的に解釈すると、
「ゴールがどこかを見誤るな。
そして、ゴールに着くまで
気を抜くな。」
ということ。
多くの子どもは、帰ってきた教室が
ゴールだと思う。
そして、「やれやれ」とばかりに
三々五々、友達同士でじゃれ合って
家路につくわけですが、
そういう気が緩んだ時に限って、
帰り道に怪我をしたり、事故にあっ
たりするものなんですね。
徒然草第百九段の「高名の木登り」
の一節に、
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降るゝ時に、軒長ばかりに成りて、
「あやまちすな。心して降りよ」
と言葉をかけ侍べりし
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とありますが、これもまた、遠足の
教えと低通する教訓といえるでしょう。
翻って、
日本語教育能力検定試験においても、
試験が終わって
「あ~、やれやれ。」
と一息ついている方も多いのでは
ないでしょうか。
今まで頑張ってきた証拠ですから、
そうなるのもむべなるかなです。
ただ、ゴールはそこではないという
ことは、しっかり認識すべき。
日本語教育能力検定試験のゴールは、
結果通知が届いた時。
その時までは、気を抜かず、粛々と
勉強を続けるべきなのです。
なぜなら、一度歩みを止めてしまったら、
再度動き出すのに、心身ともに相当な
エネルギーが必要だからです。
ここで学びの足を止めてしまったら、
少なくとも、合否結果が出る2か月先
まで何も勉強しないことになります。
2か月のブランクはかなり大きいです。
そして、もし不合格だった場合、
また来年に向けて勉強しなければ
ならなくなるわけですが、
2か月のブランク後にすぐ学習習慣が
戻るはずはなく、
うだうだしているうちに、
「年度が明けた4月からにしよう。」
となって、結局3月いっぱいまで
休むことになります。
そして、4月に入っても一気にエン
ジンがかかるわけではなく、
「21年の試験はB判定だったから
8月から勉強しても間に合うだろう。」
という変な言い分けが沸々と沸いて
きて、
結局、9月に入ってようやく勉強を
再開ということになり、
その時初めて、かなりの内容をすでに
忘れていることに気づいて青ざめる。
結果は推して知るべし。
こんな話をすると、
「そんな人もいるかもしれないが、
私は違う。」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
そう思ってスタートが微妙に遅れて
何度も試験に落ちている方を
私は毎年何人も見ています。
だからこそ、皆さんに申し上げたいのは、
「ペースを落としてでもいいから、
結果が分かるまで勉強の手を止めて
はいけない。」
ということ。
少しずつでも勉強していれば、そこから
ペースを上げるのは、さほど難しいこと
ではありません。
もし、予定通り検定試験に合格して
いても、
勉強したことは必ずデビュー後に現場で
役に立ちますから、全く損はないのです。
もちろん、来年に向けてこれから勉強
するという方も、
今から始められるのが最善の策です。
なぜなら、試験勉強は決して一直線に
進むものではなく、
試行錯誤やスランプなど、回り道が
つきものだからです。
だから、できるだけ余裕をもって始めた
方が合格の確率は格段に上がるのです。
ただし、始めるといっても検定試験に
直結した学習リソースでなければ意味が
ありません。
だから私は、検定試験過去10年の内容を
つぶさに盛り込んだ
【WEBで学ぶ通信講座
「篠研の日本語教育能力検定試験対策」】
https://youtu.be/THBRhyoy0qo
をお勧めするのです。
本通信講座で合格した方のインタビューを
ご覧ください。
ここに、私が本講座を強くお勧めする
理由があります。
篠研特別企画
「私はこうして日本語教育能力検定試験に
合格した」-佐藤織絵様(1/3)
https://youtu.be/RwB1s6s-q_g
「ゴールがどこかを見誤るな。
そして、ゴールに着くまで
気を抜くな。」