【ネタチラ見せ】外国人児童生徒との上手い接し方。

先日の臼井先生との打ち合わせで、

中国人の日本語支援員と中国人児童生徒(小学
5年生)との勉強中のやりとりを文字化した
スクリプトを拝見させていただきました。

中国人支援員と言っても、日本の教職免許を
持っている(すごいですね!)、学校教育の
専門家です。

中国人児童生徒は2名は、そこそこ日本語が
できます。

で、授業は漢字の学習。

スクリプトを見て驚きました。

漢字を1つ取り上げるたびに、児童生徒が
あっちこっちに話題を飛ばして、なかなか
授業が前に進まない(笑)。

例えば、「愛」という感じが出てきたので、
支援員が、

「愛媛で有名なものって、知ってる?」

と聞くや、

「みかん!」
「違うよ。リンゴだよ!」

となって、

「ミカンとオレンジって、違うの?」

みたいな話になり、

「ミカンは(中国語訳)、オレンジは
(中国語訳)。」

というような話になって、

日本語と中国語が入り乱れた会話となり、

もはや「愛」という漢字は、どこへ行っ
たのやら(苦笑)

そんなこんなであっという間に40分が経ち、

漢字も3つかそこらしか勉強できないまま、
ZOOMの無料使用時間が来て、終了。

皆さん、どう思われますか。

「いや~、これは大変そうだなぁ。」

あるいは、

「この児童生徒は、あまり勉強する気が
ないんだな。」

そう思われますか。

でも、それはそうとも限らないのです。

というのも、支援員は基本週に1回しか
来ません。

支援員が来ない間、彼らは日本語では
なかなか言いたいことが言えず、

中国語ではそもそも聞いて理解して
くれる人がいなくて、

1週間ずっと言いたいことも言えずに
我慢しているのです。

だから、支援員が来た日には、1週間
分の「言いたいこと」をぶちまけるの
です。

臼井先生曰く、

「私たち大人だって、会議の時はずっ
と黙ってて、

会議が終わって何でも言っていいと
なったら、ワーワーしゃべるじゃな
いかですか。

子どもだって同じなんです。

そこのところをちゃんと理解して
あげないと、子どもたちとうまく
関わることはできません。」

なるほど!

「子どもの『気分』を理解せず、
カリキュラム通りに授業を進め
ようとすれば、子どもから、

『あの先生、すぐ怒って嫌い。』

となって、もう授業に来ずに
家に帰ってしまいます。」

「えっ、そうなったら授業は?」

「出来ないですね。」

日本語支援員(あるいは母語理解者)は
子どもたちにとって数少ないストレス
発散の場、逃げ場なんですね。

そこのところをしっかり理解してあげる
必要があるのです。

さらに、臼井先生曰く、

「中国語交じりの日本語を話すと、
多くの先生方は、

『この児童、なかなか日本語で
話そうとしない。』

と思われます。

ですが、それは彼らの中国語に
目が行った結果。

そうではなくて、彼らの話した
日本語に目を向ければ、

『できるだけ日本語で話そうと
努力しているんだな。』

と、全く違う解釈になるんですね。

そういう見方ができれば、それが
自然と子供との接し方に反映し、

子どもたちといい関係を築くこと
ができます。」

なるほどなぁ!

こういう発想は、意外と私たち日本語教師
には足りないのかもしれません。

とはいえ、

「そうはいっても、こんな授業を続けて
いたら、いつまでたっても通常授業に
追いつけないし、

先々高校受験には到底間に合わない
のではないか。」

そう思われるかもしれません。
(もちろん、間に合わないこともある
そうですが。。。)

ただし、方法はあります。

ここから先は、ぜひセミナーで(^_^)


日本語教師をめざす方、現職日本語教師の方のための無料メルマガ
無料メルマガ「篠研の“日々成長する教師”」

授業の小ネタや授業実践のコツ、教師としての考え方、息の長い日本語教師になるための知恵などを週2日(火・木)でお届けします。

さらに、今ご登録なさると特典が無料でダウンロードできます。
特典 「精読指導の秘奥義」(全24ページ)

解除はもちろんのこと、メールアドレス変更など個人データの編集も簡単ですので、ご安心ください。プライバシーポリシーをご確認の上、ご登録を希望されるメールアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

  メールアドレス【必須】
  お名前(姓)【必須】
  お名前(名)【必須】
  よみがな【必須】
  都道府県【必須】 なお、海外在住の方は「海外」をお選びいただき、下記項目に例のようにご記入ください。
  海外にお住まいの方は「ベトナム(ホーチミン)」のようにお書きください。