コロナ禍で生き残る人、生き残れない人の違い。
コロナが日本に上陸して1年半。
この1年半で、日本語教師の働き方も
随分変わりました。
というか、変われた教師と変われない
教師が鮮明になってきた
と言ったほうがいいのかもしれません。
変われたということは、環境適応性が
高まったということ。
言い換えれば、これからも当面生き
残れるということ。
逆に、変われないということは、環境
との齟齬が広がった、ということ。
言い換えれば、じわじわと居場所を
失っていくということ。
今どき、ZOOMが使えない、パワーポイ
ントが使えないでは、
オンラインレッスンで仕事を獲得する
のは難しいのです。
奇しくも、今回の「今日の名言」が
ダーウィンの
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「生き残る種というのは、
最も強いものでもなければ、
最も知能の高いものでもない。
変わりゆく環境に最も適応できる
種が生き残るのである。」
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ですが、
今の時代ほど、この言葉の重みを
感じる時はないと言えるのでは
ないでしょうか。
このように言えば、誰しも
「時代に合わせて自分を変えて
いくことの重要性。」
に異論を唱えにくいと思われますが、
それでもやはり、現実に目を向ければ
【変われる人と変われない人】
に分かれてしまうというのが、
偽らざる現実なのです。
では、両者の違いはどこにあるのか。
結論から言うと、
「変わることのリスクを
背負えるかどうか。」
変われない人は、現状を変えることで
起こるリスク、
つまり、チャレンジに伴う失敗を
できるだけ避けようとします。
「失敗したくない。」
という意識、さらには、人から
「あの人、失敗しちゃったね。」
と言われたくないという意識が
かなり強いんですね。
実際、新しいことにチャンレンジ
すれば99.99%の確率で出鼻は失敗
します。
また、必ず成功するという保証も
ありません。
だから、短期的に見れば、変わら
ないほうが安全なのです。
しかし、それは言わば沈みつつある
タイタニック号にしがみついている
ようなもの。
つまりは、環境の変化と将来が見えて
いない。
結果、気がついたときには、もはや
手遅れということになってしまうの
です。
一方、変われる人というのは、
多少の失敗は気にせず、どんどん
新しいことにチャレンジして
環境の変化に順応していきます。
順応と言うと言葉はいいですが、
実際には、無数の失敗を重ねて
います。
短期的には、極めて不安定です。
また、周囲から批判されたり
揶揄されたりすることもあります。
まともに受けていたら、心が
病んでしまうでしょう。
しかし、本人はそんな周囲の雑音
には耳を貸しません。
なぜなら、
「チャレンジに失敗はつきもの。」
「変わらなければ生き残れない。」
ということを、骨の髄まで知り尽く
しているからであり、
「最後に笑えれば、それでいい。
途中の失敗は、すべて武勇伝。」
と割り切っているからです。
多少の失敗など、最初から織り込み
済みなのです。
こうした考え方の差が、行動と結果の
絶対差を生むのです。
コロナになった直後、無理やりに
でもZOOMやICTツールを使い始めた
先生方は、
最初、相当な失敗と試行錯誤を
繰り返したはずです。
また、周囲から
「そんなにオンラインツールに
ハマらなくたって、
どうせコロナもすぐ収まって、
元の対面授業に戻るよ。」
そう揶揄された方もいらっしゃる
かもしれません。
しかし、どちらが正しかったかは
もはや火を見るより明らか。
変われた方の中には、身につけた
オンラインスキルを武器に、
後発組に有料セミナーを実施し、
取ったリスク分を十分取り返した
という方もいるのです。
これからも、世の中は激しく
変化していきます。
変われる人は、ますます優位な
ポジションで生き残り、
変われない人は、ますます劣位な
ポジションに追いやられる。
いいか悪いかの問題なのではなく、
今はそういう時代であるということを
認識すべきであろうと思います。