低賃金労働から抜け出すために(2)。

「低賃金労働から、どう抜け出したらいいか。」

今回は、その2回目。

日本語教師として、低賃金労働から抜け出す
ためには、

「自分のUSPを見出し、徹底的に磨き、唯一
無二の存在になる。」

ということが、不可欠です。

(※USPとは、Unique Selling Proposition
の略。一言で言うと「自分の強み」です。)

唯一無二の存在になれば、

お客は向こうから自然にやって来るように
なるし、単価もこちらで決められます。

その流れが安定すれば、低賃金労働から
抜けられるわけです。

では、どうやって自分のUSPを見出せばいい
のか。

よく言われるのが、

「自分が今までやってきたことを、一度全部
棚卸してみましょう。」

ということ。

これは、とても大事です。

自分は、日本語教師として今まで何をやって
きたのか。

研究活動をなさった方は、どんなテーマで研究
したのか。

今までどんな教育をしてきたのか。
(対象、レベル、教育内容など)

また、日本語教育以外で今までどんなスキルを
磨いてきたのか。(特に、社会人の方。)

それらを1つ1つ丁寧にリストアップするの
です。

そして、

1.リストの中に一貫性のあるテーマや強みは
あるか。
2.今までやっていてより多くの喜びを感じる
項目は何か。

という観点で、性に合うものをいくつかに絞り
込んでみる。

それが、皆さんのUSP候補です。

 

実は、もう1つ観点があります。

それは、

3.今の自分にはないけれど、将来こうありたい
という理想。

これも、USP候補になり得ます。

私の場合、日本語学校時代、日本語能力試験1級
(現N1)対策の授業をしていました。

試験対策の授業をして、自分の教え子が首尾よく
合格すると我がことのように嬉しかった。

なので、私は試験対策が自分のUSPにしっくりくる
なと考えました。

もとより「資格・試験」というのは、学習意欲が
高く購買意欲が高いキーワードです。

ですが、N1対策などどこでもやっています。
それだけでは、USPとしては弱い。

そこで、3の観点。

当時私はeラーニングにとても興味を持っていま
した。

一方、当時の日本語教育界全体はまだまだeラー
ニングなどという代物を知らない時代。

であれば、

「『eラーニングで試験対策』を自分の強みに
できるのではないか。」

と考え、コンテンツの構築に没頭したわけです。
(ちなみに、最初のころの私のeラーニングの
知識は0。笑。)

 

さらに、試験対策であれば、

日本語能力試験だけでなく、日本語教育能力検定
試験もターゲットになります。

そこで、今実施している「篠研の検定対策講座」
の構築にも取りかかりました。

こうして、

日本語能力試験といえば、篠崎さん。
日本語教育能力検定試験といえば、篠崎さん。
eラーニングといえば、篠崎さん。

といわれるようになり、

そういうお仕事をいただけるようになったわけ
です。

こうやって自らのブランディングを立たせ、
発展させていくためには、まず、

「自分が今までやってきたことを、一度全部
棚卸してみる。」

ということが、本当に大事です。

その一歩が、後々大きな差を生みます。

なので、ぜひやってみてください。

そして、次に大事なことが2歩目以降をどうす
るかということですが、

長くなりますので、次回に続けます。


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