今の活動は、5年先の自分のため。
私が若いときに読んだビジネス書に
こんな文章がありました。
(だいぶ忘れてしまいましたが、
だいたいの内容です。)
曰く、
「今月の給料は、今月働いた結果
得られたのではなく、
5年前の努力が実を結び、周囲に
評価された結果得たものと理解せよ。
だから、私たちは常に5年後の
未来に向けて働くという意識を持つ
ことが大切である。」
5年ものタイムラグがあるとは!と
一瞬思いましたが、
今の自分を振り返ると、確かにそうだ
と納得できます。
例えば、篠研の通信講座などは、
ちょうど10年ほど前から取り組んで
いることですが、
検定試験過去10年分の内容を盛り込む
プロジェクトを始めたは、だいたい
5年ぐらい前です。
今では、それが本講座のクオリティを
唯一無二なものにしています。
そう考えれば、私たちは今今のため
に仕事をしていたのでは全然ダメで、
(そもそも準備が追いつくはずがない。)
5年後にどうなるのか、
せめてコロナ終息後はどうなるのかを
見据えながら、したたかに準備をして
いく必要があるのではないか、
と思われます。
少なくとも、
「コロナが終息したら、またかつて
のように、教室で同じ教科書を見な
がらの授業に戻るだろう。
そのころにはZOOMや学習アプリなど
は不要になるに違いない。」
などという淡い期待を抱いていては
全くダメで、
「コロナ終息後こそ、組織単位から
個人単位で本格的なICT教育が加速度
的に進んでいくだろう。」
と考える方が間違いなく妥当です。
私がパワーポイントの使い方セミナー
動画を割引価格でご提供したり、
先週までmoodleセミナー動画を、割引
価格でご提供しているのも、
(今も通常価格で販売しています。)
単に新学期だからというだけではなく、
「5年後に必要なことって、
何ですかね?」
という問いを皆様に投げかけていると
同時に、
「少なくとも、パワーポイントやmoodleは
必須科目なのではないかと思いますが
いかがですか。」
とご進言させていただいているのです。
もちろん、社会人の場合、大学生のように
可視的に必須科目があるわけではありませ
んし、
何を必須科目とするかは、それぞれの人生
設計によって変わってくるでしょう。
何より、「また篠崎のポジショントークか。」
と思われる方も、いらっしゃるに違いあり
ません。
(どう思われようが結構。私には不動の
信念があります。)
ただ、私自身、10年ほど前から、これから
の日本語教師が生き抜くためには、
▼オウンドメディアを持つこと。
▼本業以外の収入源を持つこと。
▼オリジナルコンテンツを持つこと。
▼ICTスキルを身につけること。
▼収入>支出の体制を構築すること。
が必須科目であるという結論に至り、自分
なりにその構築に努めてきました。
その甲斐あって、業界全体としては
大変な局面にあっても
「平時もよし、コロナ禍もまたよし。」
と、機嫌よく活動をさせていただいて
います。
5年後の日本語教育界は、どうなって
いるのか。
そして、そのために今どんな活動・
準備をすべきなのか。
今一度、考えてみてはいかがでしょうか。