【残席9】コロナを機に学びを止める人と学びを加速する人。
新型コロナは、今まさに第3波の
猛威を振るっていますね。
ワクチンが開発されてきていると
とはいえ、まだまだ出口の見えない
状況が続きそうです。
ところで、
こうした急変期には、人は大きく
2つのパターンに分かれるように
思います。
すなわち、
学びを止める人と学びを加速する人。
前者は、例えば
「コロナのせいで、コマ数が激減して
収入が一気に減ってしまった。
とても自己投資する余裕はない。」
といった方。
後者は、例えば
「コロナになって、授業が一気にオン
ラインになった。
この状況はまだまだ続くだろうから、
今のうちにパワーポイントやZOOMの
使い方を少しでも勉強しておこう。」
といった方。
どちらがいいとか悪いとかいう
つもりはありません。
どちらにも相応の考えや事情がある
わけですから。
ただ、その判断基準が、一時的な経済
的理由などではなく、
実は、無意識的に
【未来に対して希望が持てるかどうか】
というところでの判断であるとすれば、
その判断が本当にご自身の未来に対して
有益なのかどうか、
いま一度立ち止まって自問自答なさって
みてはどうかとご提案したいのです。
人は誰しも、現状に大きな不満や不足感、
さらには絶望感を抱いていると、
往々にして、今の延長線上でしか未来を
描けなくなり、結局
「勉強したって、しょうがない。」
と、学びを止めてしまう。
これはある意味自然な思考といえる
でしょう。
しかしながら、学びを止めてしまったら、
▼現状に対応する力も
▼現状を打破する力も
▼チャンスをつかむ力も
▼より良い未来を築く力も
身につかないわけですから、
日本語教師としては凋落の一途を辿る
しかありません。
「コロナが去れば、以前のような生活が
戻って、以前と同じような授業ができる
だろう。」
と考えるのは、無理な相談。
なぜなら、コロナ禍によって人々の生活
習慣も働き方も、
そして、価値観も大きく変化したからです。
一方、
未来への希望や夢を失わず、きたる未来に
備えて学びを加速した人は、
▼現状に対応する力も
▼現状を打破する力も
▼チャンスをつかむ力も
▼より良い未来を築く力も
身につくわけです。
それが、たとえ直近の問題解決に
繋がらなかったとしても、
間違いなくその学びは自身の血肉に
なっているわけで、
いつかどこかで役に立ち、その人の
人生の底上げに貢献するわけですから、
長期に渡れば渡るほど、学びを止めた
人とは圧倒的な開きが出てくるわけです。
しかも、両者の違いが生まれる根源は、
必ずしも経済的な理由などではなく、
(意識が高い人は、何とかお金を工面
してでも学びを続けるもの。)
【未来に対して希望が持てるかどうか】
というところの、個人のほんのちょっと
した判断の差に起因するというところが
この話の肝。
原因は、すべて自分自身の判断にある
わけです。
考えてみれば、
学びのないときの判断ほど、当てになら
ないものはありません。
自分の見える範囲、例えば、暗闇で小さな
灯りをつけたとして、
その灯りで見える範囲に「果実のなる木」
がなければ、
暗がりのすぐ近くにたわわに実った
「果実のなる木」があったとしても、
「ここに果実はない。」
と判断してしまうでしょう。
しかし、より大きな灯りであたりを見渡
せば、なんなく「果実のなる木」に辿り
つくことができる。
灯りとは、まさに学びによって得た知見
や視野なのです。
であれば、まわりが真っ暗な今だからこそ、
一隅を照らす、学びという名の灯りを手に
してはどうかと思うのです。
例えば、授業がオンラインになったことで
特に重要になったのが、学習者とのコミュ
ニケーションの取り方です。
「授業中、詳しく説明すればするほど、
学習者は生気を失い、遠のいていって
しまう。」
もしもそういう状況であれば、目に見える
範囲、
すなわち、自身の現状の知見や思考の中に
答えはないと悟るべきでしょう。
しかし、そのことは同時に
「たまたま今は見えないが、見えない
しかし身近なところに答えがある。」
と予感させることでもあるのです。
そして、それに対する答えはたしかに
あります。
「授業中の学習者とのやり取りに限界を
感じている。」
もしもそういう課題をお持ちであれば、
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