色彩語「赤」が持つ、赤以外の意味とは?
赤、青、黒、白。
赤い、青い、黒い、白い。
このように、色を表す語彙のことを
色彩語といいます。
語彙自体は、初級の最初の方で勉強
します。
で、今回のタイトル。
「色彩語「赤」の、赤以外の意味とは?」
結論から言うと、
「完全な」「100%~だ」
という意味。
「えー!そんな意味、あったっけ?」
そう思われるかもしれません。
でも、あるんですねぇ(笑)
試しに、「赤」を使った慣用句を
3つ、挙げてみてください。
はい、シンキングタイム。
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3つ、思いつきましたか。
例えば、
▼赤の他人
▼真っ赤な嘘
▼赤っ恥
どの「赤」も「完全な」「100%~だ」
という意味になりますよね。
「なるほど!」
おそらく、日本人は「赤」に対して
そういう完全性や程度の極致のような
イメージを持っているんでしょう。
実は、こうした色彩語が持つ色以外の
意味というのは、
国によってそれぞれ違うようです。
例えば、「黄色」は日本では、
▼黄色い声(=女性や子供の甲高い声)
▼くちばしが黄色い(=若くて未熟だ)
のように、若さに紐づいた闊達さや
明るさを表したり、
▼黄色信号
のように、ちょっと危ないといった
イメージを持っていたりしますが、
例えば、中国で「黄色い本」と
いったら、エッチな本を意味する
のだそうです( *´艸`)
(今でもそうなんですかね。)
こういう話題は、初中級のクラス
だとちょうどいいです。
各国の色を含んだ慣用句を挙げて
もらって、
そこから、色に対する国別の
イメージ比較などすると、
おもしろいです。
授業でやってみてくださいね(^_^)