公認日本語教師がなくなる?(その4-希望)
本テーマの4回目。
今回が最終回です。
ここまで読んできて、
「なんだよ!公認日本語教師ができたら
今より待遇がよくなると思っていたのに、
あまり変わらないと言われるし、
そもそも制度そのものが頓挫している
ようだし、
結局何も変わらないのか!」
そう思われた方もいらっしゃると思います。
ですが、本当に
「何も変わらない」
のでしょうか。
本当は、
「今まで通りの、何も変わらないところに
安住している。」
だけなのではないでしょうか。
ここで言う「何も変わらないところ」
とは、すなわち、
「日本語学校に雇ってもらいながら、
収入を得るというワークスタイル」
を指します。
もちろん、日本語学校で働くことを否定
しているわけではありません。
日本語学校に所属すれば、比較的安定
して働くことができますし、
学習者や同僚の日本語教師から、
日々多くの学びを得ることができます。
私自身、日本語学校で勤務していた時は
多くのことを学びました。
そして、なによりコマ数に大きな変動が
なければ、安定して収入を得ることも
できます。
特に、経験の浅い先生方は、まずは
日本語学校で経験を積まれることを
お勧めします。
ただ、私が言いたいのは、そこで
キャリアをストップさせてはいけない、
ということです。
いつまでも、雇われる生き方のまま
だと、本当に何も変わらない、
いや、かわらないどころか、ますます
待遇が悪化していくからです。
では、どうすればいいのか。
幸い、今はさまざまなICTツールが整備、
かつ簡単に利用できるようになったことで、
昔と違って、いくらでも一人でビジネス
ができるようになりました。
ブログでもYouTubeでもSNSでも使って、
どんどん情報発信すれば、集客できます。
しかも、全部無料です。
また、オンラインレッスンならZOOMと
いう簡易型オンラインビデオシステム
を使えばいい。
40分間なら無料で使えます。
集金なら、paypalを使えば世界中から
銀行間送金よりもはるかに安い手数料
でお金のやりとりができます。
面倒なら、メールで振込口座の案内
を先方に出せば費用ゼロです。
今は、老若男女問わず、パソコン1台で
いくらでもビジネスができる時代なのです。
大事なのは、
「何も変わらないところ」
から片足を出す勇気だけ。
片足だけでいいのです。
つまり、日本語学校で働いて、安定
収入を得ながら、
一方で、そこ以外の分野にも手を広げ、
できるところから少しずつ、
自分で稼ぐ道を作るということ。
そうして、少しずつ「雇われる生き方」
の比率を下げていけばいいのです。
実際、
「篠研サロン-ビジネス実践部」
https://www.kanjifumi.jp/salon/
は、まだ2回しか開催していませんが、
すでに会員様が成果を出し始めています。
例えば、
▼ブログを始めて、仕事を増やした方。
▼篠研とコラボセミナーが動き始めた方。
▼オンライン教室に登録し、早速ビジネス
パーソンの顧客をゲットした方。
▼篠研の準スタッフとして弊社の事業に
関わるようになった方。
など。
どの方も、特別優れた方というわけでは
ありません。
皆さんと同じ、ごく普通の日本語教師です。
ただ、ちょっとだけ勇気を出して、
片足を出した。
それだけです。
それでも、こうして収入源を複数持つ
ことは、
それ自体、かなり効果的なリスク分散に
なります。
今回のようなコロナ禍で、勤務校を解雇
されても、
収入が直ちにゼロになることはない。
これは、かなり精神的に楽ですよね(^_^)
また、よしんば公認日本語教師の制度が
なくなったとしても、
従来の有資格者の条件は活きるわけです
から、
資格を持っている方は、今まで通り堂々と
授業をなさればいいし、
持っていない方は、まずは検定試験合格を
目指せばいい。
要は、
「自分で稼ぐ力をつけることが大事だし、
それが身につけば怖いものはない。」
のです。