もしも赤ちゃんがよちよち歩きしかできないからといって歩くのを 諦めたら。
もしも赤ちゃんがよちよち歩きの時に、
すたすた歩く周りの大人を見て、
「どうして自分は周りの大人のように
すたすた歩けないんだろう。
自分がすたすた歩く姿なんてとても
想像できない。
自分には、すたすた歩く才能がないんだ。」
そう言って歩くことを諦めたら
その赤ちゃんはどうなるでしょうか。
おそらく、歩くのに必要な筋肉やバランス
感覚が身につかず、
文字通り歩けなくなってしまうでしょう。
もし本当にそんな赤ちゃんがいたら、
誰しも
「何そんなところで諦めてんの!
四の五の言わずに歩いてれば、
そのうち勝手に歩けるように
なる。
いいからさっさと歩け!」
と突っ込みたくなるぐらいではないで
しょうか。
最初はよちよち歩きしかできないし、
転んだり尻もちついたりすることも多い
でしょうが、
それでも、ひたすら歩き続ければ、
歩くのに必要な筋肉やバランス感覚が
身について、
よちよち歩きがやがてタカタカ歩きになり、
タカタカ歩きがやがてすたすた歩きに
なっていくのです。
これは、実は大人の学びも同じこと。
よちよち歩きに劣等感を感じたり、
転んだり尻もちついたりすることを恐れて、
最初の一歩を踏み出さななければどうなるか。
間違いなく、何の知識のスキルも身につきません。
他の誰でもない、自分が自分で自分の成長の
芽を摘んでいるわけです。
「どうして自分は周りの受験生のように
すらすら問題が解けないんだろう。
自分がすらすら問題を解く姿なんて
とても想像できない。
自分には、すらすら問題を解く才能が
ないんだ。」
そんなわけないじゃないですか。
続けていれば、必ずすらすら問題が解ける
ようになります。
もし続けるべきかどうか迷ったら、
その時こそ、
「自分は今、神様に試されている。」
と思うべきでしょう。
ただ、
転んだり尻もちつきながらでも
赤ちゃんが歩き続けるのは、
歩くことそのものを楽しんでいるから。
大人の学びも同じです。
学びのプロセスを楽しむべき。
それからもう1つ。
いくら急いでも、よちよち歩きから
一足飛びにすたすた歩きには行けません。
大人の学びも同じです。
わかりやすい基本的なところから始めて、
一通り基礎基本ができたら、
徐々に難度の高いものに挑戦していく。
いきなり難度の高いものに挑戦すると
やはり続けにくいです。
倦まず、弛まず、焦らず。
欲張らずに、ステップバイステップでことに
臨めば、ほとんどのことはできてしまうのです。