検定試験突破の鍵は「ボトムアップとトップダウンの組み合わせ」
人間の言語情報処理には
ボトムアップ処理(帰納的処理)と
トップダウン処理(演繹的処理)の
2つのタイプがあります。
ボトムアップ処理とは、語句の理解など低次な処理を
積み上げていって、より高次な処理へと進んでいく
言語情報処理のタイプ。
一方、
トップダウン処理とは、高次な処理から低次な処理へ
と進んでいく言語情報処理のタイプ。
日本語教育では、よく読解活動の中で論じられる
ことが多いですね。
ところで、
篠研会員様から頂戴する合格報告メールを読んで
いると、
合格なさった方というのは、共通して
「ボトムアップ的な学びとトップダウン的な学び
をうまく組み合わせて試験勉強をしてきた。」
ように思います。
ボトムアップ的な学びとは、ここでは検定試験の
出題項目を1からコツコツ勉強する学習スタイル。
この学習スタイルを自らに習慣づけ、知識を1つ1つ
積み上げていく。
きわめて地味な作業ですが、これをしっかりやらないと
強固な知の城塞を築くことはできません。
篠研でいえば、通信講座がまさにこれに当たりますね。
しかしながら、これだけでは残念ながら
合格力は身につかない。
なぜなら、それぞれの出題項目が実際の試験で、
どのような形で出題されるのか、
あるいは、複数の出題項目が実際の試験で、
どのように組み合わされて出題されるのか、
それを知ることができないからです。
特に、複数の分野にまたがった問題が多数出題
される試験IIIにおいては、
ボトムアップ的な学びでは太刀打ちできないのです。
そこで必要となるのが、トップダウン的な学び。
トップダウン的な学びとは、過去の試験問題を
実際に解くことで、実践的な知識やスキルを
学ぶ学習スタイル。
この学びがあって初めて、成果の出る知識とスキルを
身につけることができるのです。
篠研でいえば、検定対策セミナーやそのセミナー動画
がこれにあたりますね。
過去10年分の検定試験の問題を徹底的に解説して
いますので、合格レベルの知識を一気に身につける
ことができます。
しかしながら、トップダウン的な学びだけやれば
いいというものでもない。
試験で問われているものというのは、いわば
その学問分野の氷山の一角にすぎません。
水面下に大きく横たわる知的文脈を理解しない
ことには、
いくら問題の答えを追いかけても力はつかない
のです。
本物の力を身につけるためには、やはりボトム
アップ的な学びが必要不可欠なんですね。