学習者を無意識レベルでコントロールする技を身につける方法。
前回、
プロのベテラン教師は、そのサービスを
直に受けている学習者すら意識化できない、
それゆえ言語化できない、
「学習者の無意識の領域」
で勝負しているというお話をしました。
このレベルで勝負できれば、クラス管理が
意のままにできます。
しかも、学習者は無意識レベルでコントロール
されているので、
知らず知らずのうちに、摩擦係数0でサクサク
知識が頭の中に積み上げられ、
ほどより快感を伴って、あの無味乾燥と言われる
文型練習を楽しみ、
授業が終わるころには、何とも言えない高揚感
に包まれ、
学習項目がしっかり頭に入っていて、
「今日学んだフレーズを、普段の生活のどこかで
絶対使ってやろう!」
というワクワクした衝動に駆られる。
そんな授業を実現することができるのです。
「コントロール」というと、語弊があるかも
しれませんが、
言い換えれば、
「学習者の思考に寄り添う水先案内人」
と言ったらいいでしょうか。
「授業中、学習者のスマホ遊びを止めるのに
時間の大半を割かれてしまう!」
そんな状況とは縁のない、そんな状況とは対極の
世界です。
では、どうしたらそんな技を身につけることが
できるのか。
それは、
【プロのベテラン教師の授業中のやり取りを
一言一句残さず文字化する。】
ことです。
つまり、プロのベテラン教師の授業を教案上に
正確に再現するということです。
一言一句残さず文字化すると、
▼なるほど!このウォーミングアップが文型導入の
布石になっていたのか!
▼なるほど!このタイミングで言ったから学習者は
理解したのか!
▼なるほど!この動作といっしょにこの言葉を言った
から、学習者に伝わったのか!
▼なるほど!学習者のこの発言をうまく授業の展開に
つなげたのか!
▼なるほど!このアイコンタクトで学習者に発話の
準備をさせたのか!
▼なるほど!このテンポだから授業が沈まず、活気が
続くのか!
▼なるほど!ここでさりげなく雑談を差し挟んで
クラスの雰囲気がリフレッシュさせたのか!
▼なるほど!わざと答えられない質問をすることで
学習者の知的好奇心をくすぐったのか!
▼なるほど!この誉め言葉で学習者の自尊心を
満たしたのか!
▼なるほど!この発話パターンで学習者の発話を
引き出していたのか!
などなどなど。
とにかく微に入り細に入り、さまざまな
【学習者の無意識レベルをコントロールする
プロの技】
に気づくことができるのです。
これは、ただ授業を見るだけでは絶対に
見抜けません。
おそらく大半のプロ教師も見抜けない
でしょうし、
わざわざ文字化してまで見抜こうとは
思わないでしょう。(めんどくさいので)
場合によっては、当のプロ教師ですら
気づかないことだってあるのです。
その結果、プロ教師とそうでない教師の
実力差は一向に縮まらない。
結果、プロ教師は常に安泰(^_^)
「そうは言っても、周りに授業見学させてくれる
プロ教師などいない。」
そう思っていませんか?
いいえ、います。
ここに↓(^_^)
アルク【日本語学校をのぞいてみよう!】
https://youtu.be/Ssb4GVescAo
この動画はシリーズもので、たくさんありますので
どれか1つでも文字化して、プロの技を盗んで
くださいね(^_^)
やった人だけ、倍速で成長します(^_^)