いつの間にか学習者のやる気を削いでしまう「SOS教師」とは。
今回は、こちらのDVDをご紹介。
横溝紳一郎著『今さら聞けない日本語教師塾』凡人社
http://urx.mobi/yjt6
サブタイトルに
「日本語教師=「やる気」を引き出す!」
とある通り、学習者のやる気を引き出すアイデアが
満載です。
「一生懸命授業をしても、学習者が全然やる気を
出してくれない。」
という悩みを持っている方には、本当に強くお勧めします。
それにしても、これほどのビデオを1,800円で販売するとは
凡人社もなんと太っ腹!
ところで、
日本語教師の方の中には、一生懸命授業をするあまり
かえって学習者のやる気を削いでしまっているケースが
少なからずあるようです。
一生懸命やっていることが、学習者のやる気を削ぐ
ことにつながるというのは、何とも皮肉な話ですが、
どうもそれは事実の模様。
本ビデオでは、そのような教師を「SOS教師」といって
います。
「SOS」とは、
S:しゃべりたがる
O:おしえたがる
S:しきりたがる
確かに。。。
正直、私、耳が痛いです(苦笑)
しかしながら、少し考えてみれば
これは至極当然のことで、
このような教師の下では、
学習者は自己効力感というか、
いわば「できた!」を感じる暇が
ないわけですから、
「そりゃ、やる気なくしますよ。」
という話です。
しかしながら、無意識のうちにこうなって
しまっている教師が意外と多いんですね。
であれば、
まずは、自分自身の普段の授業がSOSに
なっていないか、振り返ってみる必要が
あるでしょう。
その上で、では、学習者のやる気を引き出す
ためには、先のSOSの逆をいけばいいわけ
ですから、
S:しゃべりたがる → 極力しゃべらない
(=学習者にしゃべらせる。)
O:おしえたがる → おしえない
(=学習者自身が解を発見。
学習者同士で教え合わせる。)
S:しきりたがる → 学習者にしきらせる
(=教師は見守る。)
という授業スタイルに変えていくことが、
学習者のやる気を引き出す授業実践に
つながるわけですね。
そして、そのためには、
「上記を実現させるための綿密な授業設計」
が必要ですし、
さらには、
「学習者がワクワクドキドキするような授業ネタ」
を持っておくことも必要でしょう。
本DVDでは、特に後者のネタがたくさん紹介
されています。
もうすぐ新学期。
本DVDを通じて、
「学習者が勉強したくてしたくてたまらない授業。」
をモノにしてみてはいかがでしょうか。