プロフェッショナルな人は、自分をより磨く努力をする。
今回もこちらの本より。
石原明『心を身軽にする80のインストラクション』
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さすがに今回で終わりにいたしますが、
ご紹介できなかったところにも、気づきを
与えてくれる文章がたくさんありますので、
ぜひ1冊手元においてくくださいね。
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■プロフェッショナルな人は、
自分をより磨く努力をする■
プロフェッショナルとアマチュアの違いはどこに
あるかと言うと、一応できたらおしまいになるのが
アマです。
できたことがスタートで、そこから自分をより向上
させようとするのがプロだと思います。
仕事柄いろいろな人とお話お会いしますが、
つくづく思う事は、
仕事はどの仕事もそれぞれに価値があり、
尊いものだということです。
また、その仕事を尊いものにしているのは、
その仕事に取り組むその人の姿勢だという
ことです。
「今年、あなたは自分にどんな課題を与えていますか」
こんな質問をしても、困ったり、口ごもったりして
しまう人が多いものです。
これが明確に答えられないということは、今年も
去年と同じ知識、技術のままで仕事をします、と
いっているようなものです。
これで、勤続年数が何年だから賃金を上げてくれ、
ボーナスをもっとくれ、と主張されるのでは困って
しまいます。
残念なことに、現実にはプロの姿勢で仕事に取り組む
人はそれほど多くありません。
誰でも入社して3、4年は一生懸命勉強をしますが、
仕事にも慣れ、周りの先輩たちと同じように仕事が
できるようになると、一応の仕事はこなせるように
なることをから、
それ以上に知識を得ようとか、努力してより自分を
高めようとは思わなくなってしまうのです。
そんなこともあって、この人は本物だ、と思える人に
出会えたときは、本当に嬉しくなってしまいます。
感動してしまいます。(pp.191-192)
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日本語教育の先生方の中にも、もうすでに
十分すぎる知名度や業績がありながら、
毎年何本も論文や研究発表なさって
いらっしゃる方や、
政府関係や地域の勉強会など、
精力的にさまざまな会合に参加し、
日本語教育の普及発展に尽力なさって
いらっしゃる先生がたくさんいます。
その姿はまさにプロフェッショナル。
目指しているところが高いのです。
そうした先生方の後ろ姿を拝見しては
感銘を受けると同時に、
「自分もこのままではダメだ。
もっと自分を磨け!」
と自らに発破をかけています。
少なくとも、後進の教師の方がそんな私の
背中を見て、
多少なりとも発奮してくれればいいと考えて
います。