喉に手を当てずに有声・無声がスッキリ分かる方法。
検定試験の試験I問題1の最初の2問は
必ず音声学の問題が出題されます。
特に子音の仲間外れ探しは必ずと言って
いいほど出題されます。
そこで、例えば【声帯振動】の観点から
仲間外れを探す問題が出題されたとします。
選択肢はすべて、音声記号。
【声帯振動】ということは、声帯が震える有声音か
震えない無声音かで判別するということです。
さて、皆さんならどう解きますか。
よくあるのが、のどに手を当ててみて子音を発音し、
喉元が震えたら有声音で、震えなかったら無声音。
確かにそれで分かります。
ただし、ちゃんと発音すればね(^_-)b
というのも、中には[k](カの子音)を[ka]と
発音してしまうなど、
どうしても普段の癖で子音の後ろに母音を
つけてしまい、
結果、声帯が振動してしまうことから「有声音」と
誤って判断してしまう(>_<)
あるいは、喉のまわりに肉がついているため(苦笑)
声帯の震えが手に感じない(>_<)
焦って大声で発音しようにも、試験中に声を出す
わけにもいかず。。。。
さて、どうしましょう。
そんな時は、その子音の仮名と「゛(濁点)」を
思い出してください。
結論から言えば、
「濁点は、無声音を有声音に変換する記号」
です。
仮名の中には、もともと濁点が付けられないもの
がありますね。
例えば、母音、ナ行、マ行、ヤ行、ラ行の音。
どうして、濁点が付けられないかというと
もともと有声音だからです。
一方、濁点が付けられる仮名で、濁点がついて
いないときは無声音。
例えば、カ行、サ行、タ行、ハ行。
これらの子音はすべて無声音です。
これらに濁点をつけると、
ガ行、ザ行、ダ行、バ行。
はい、全部有声音ですね(^_^)
これなら、いちいち喉に手を当てて発音しなくても
仮名を見ただけですぐにわかりますね。
スッキリしましたか(^_^)
ちなみに、半濁点「゜」がついたパ行は無声音です。
一度、五十音図を見ながら確認してみてくださいね。