子どもの運動会で転ぶお父さんが笑えますか、という話。

幼稚園や小学校の運動会でよく見かけるのが、
保護者参加の徒競走で転ぶお父さん(笑)

 

傍目には「どうして転ぶほど勢いつけて走るんだろう。」
と笑っちゃうほど不思議に思うかもしれませんが、

転んでしまう自分に一番驚いているのは、実は当の本人
だったりします。

 

感覚がずれているのです。

 

悲しいかな、体は確実に年相応に老います。

なのに、気持ちだけは20代前半。

若かりし頃の感覚で足を回転させようとしたら、
そりゃもつれて転ぶでしょという話。

 

まずは、今の自分の状況を知るということが
とても大切なんですね。

 

とはいえ、人は得てして自分が一番若く輝いていた
頃の感覚を基準にものごとを考える生き物のようです。

 

実は、検定試験の勉強についても同じようなことが
言えます。(というか、最近ようやく気付きました)

 

「短期間に集中的に勉強すれば何とかなるだろう。」

「暗記は得意。過去問を数年分ごっそり丸暗記すれば
合格できるだろう。」

といって、半年かそこらの無理ともいえる学習計画を
立て、短期決戦に走る。

学習初期から目先の1点にこだわる。

 

ですが、そういう人はたいてい結果がでません。
最悪、本試験を待たずに脱落してしまいます。

 

それはまるで、久しぶりに走って転ぶお父さん
のよう。

 

確かに、10代、20代だったらそれで乗り切れた
かもしれません。

 

理由や原理が分らなくても、とにかく力任せに
公式を覚えて使い方を間違わなければ、正解が
出せた。

 

でも、それができたのは若いがゆえに、無理がきく
体力があったからであり、

頭がまだ柔軟で吸収力も高かったからであり、

基本的に自分のことだけ考えていればいい立場だった
から。

 

でも、いまはあの頃とはいろいろなことが随分
違います。
(10代、20代の読者の方は読み飛ばしてね。)

 

短期集中で結果が出せるほど、時間も体力も
ないでしょうし、

勉強の他にも考えなければならないことが
いろいろあるでしょうし、

何より頭の回転が遅くなっているはず
(悲。もちろん私も。)

 

であれば、変なプライドや過去の栄光を捨て、

いまの自分の状況をできるだけ客観的に
引いて眺めてみて(メタ認知ってやつですね)、

今の自分に合った勉強方法に早くシフトしたほうが
結果的にいいのではないでしょうか。

 

具体的には、

▼丸暗記ではなく、原理や背景を1つ1つ
順序よく理解する

▼短期ではなく、中期、長期的計画で

▼倦まず、弛まず、焦らず

▼目先の1点より学びそのものを楽しむ

ように行うことが、確実に合格に乗る方法だと
私自身確信しています。

 

従って、合格にかかる時間は人それぞれであり、

何も1年目で一発合格しなければならないわけ
ではありません。

 

特に、30代から40代の方は、そうした認識の
過渡期、分岐点にいるのではないかと思います。

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