目標に達成したければ「誰から何をいかに学ぶか」にこだわるべし。
先月おかげさまで剣道六段に一発合格
させていただきました。
私が言うのも何ですが、決して簡単に
合格できる審査ではありません。
私が受審した名古屋会場は受審者984名、
うち合格者240名。
合格率24.4%。
(検定試験と同じぐらいですね。)
私の周りにも、私より何年も前から何度も
チャレンジしながら、いまだ合格できていない
方が何人もいます。
この差は何か。
実はこれから言うことは、六段に合格して私が
気づいたことではありません。
不思議なことなのですが、合格した後になって、
周りの七段や八段の先生から
「こういう人は合格する。」
「こういう人は合格しない。」
という話を伺うことが多々ありました。
おそらく、
「篠崎はひとまず一山超えたから、
話しても理解できるだろう。」
と思って、そういう話をなさったのでは
ないかと思います。
そして、この合格法は、剣道だけにとどまらず
検定試験、日々の授業、キャリア形成など
すべてのことに当てはまる目標達成の原理原則
だと確信しましたので、
本メルマガで読者の方にシェアする次第です。
その原理原則は何かというと、
1.セオリーを熟知した師を選ぶこと。
2.目標達成の肝を学ぶこと。
3.我流を捨て、素直に師の教えを吸収すること。
この3つを愚直に実行した者だけが
高い目標に届くことができます。
もう少し詳しく説明しますね。
1.セオリーを熟知した師を選ぶこと。
これは、その道の熟達者を師に選ばなければ
ならないということです。
あるいは、六段受審であれば、少なくとも六段
合格者以上から学ばなければならないという
ことです。
当たり前のようですが、この情報過多社会、
これができていない人が本当に多いです。
目標のレベルに達していない人の話に振り回
される。
誰が書いたともしれないネットの情報を鵜呑
みにする。
身に覚えありませんか?
2.目標達成の肝を学ぶこと。
確実に目標に到達するためには、
確実に目標に到達する方法で学ばなければ
確実に目標に到達することはできません。
実は、剣道でも検定試験でも、
「無駄な努力」
をしている人がとても多いのです。
効果が出る努力を積み重ねなければ、
目標達成まで積み上がっていかないのです。
そして(ここからがとても大事)
実は、「効果が出る努力」と思ってやって
いることは、往々にして「無駄な努力」で
あることが多く、
逆に、一見「無駄な努力」と思われることこそ
実は最も「効果が出る努力」であることが多い
のです。
例えば、剣道でいえば、六段審査は実技と剣道形
をいう2つの科目があります。
実技は、簡単に言えば試合。
剣道形は、こちら。
https://www.youtube.com/watch?v=lasHCohVskA
審査では、最初の実技で3/4がふるい落とされる
ので、多くの人は実技の稽古に注力し、剣道形の
稽古はあまりしないようです。
なぜなら、実技対策は「効果が出る努力」であり、
剣道形に労力を割くのは無駄だと思うからです。
ですが、本当は違う。
本当は剣道形の稽古をしっかりやった
ほうが六段には合格しやすいのです。
なぜなら、剣道形で定められた所作や打突の
理屈に沿った剣道を実技で実践できれば、
相手に1本とられようが2本とられようが
関係なく、
六段にふさわしい位の高い剣道だと審査員
から評価されるからです。
実は、実技は試合ではないのです。
ここが分かるかどうかなのです。
ところが、こういう次元の高い理屈は、
経験のない人にはなかな理解できません。
その道の熟達者に教えてもらわなければ
永遠に知りえないのです。
最後に
3.我流を捨て、素直に師の教えを吸収すること。
せっかく師から大切なことを教えてもらったのに
それを素直に実践にそのまま腹落ちさせず、
自分の考えや解釈で変色させてしまう。
こういう人も本当に多い。
(というか、もうほとんどです。)
変色させると必ずそこに誤差が生じます。
1つ1つは小さくても、それが積み重なれば
大きな差となり、目標から遠のきます。
ましてや、
「師の言葉は師の言葉。
私は私の道を行く。」
とばかりに、我流を通すと結局無駄な遠回りを
する羽目になる。
ですが、それは自分ではなかなかわからない
もの。
なぜなら、そもそも「人は皆それぞれ違う。」
という前提があり、
そして何より、人はみな自分の思った通りにしか
動きたくない生き物だからです。
ですが、それは結果的に無駄な遠回りを生むだけ
なんですね。
この我心をいかに早く捨て、素直に従うか。
それが大事。
もちろん、納得できなければその時質問すれば
いいのです。
以上を端的に言い表すとすれば、
「誰から何をいかに学ぶか」
とまとめられるでしょう。
ここからずれないよう、ずれないように心がける
ことがとても大切なのです。