授業の引き出しを一気に増やせば、授業が楽に楽しくできる。
私は、大学院卒業後、最初静岡の日本語学校に
就職しました。
院卒とはいえ、日本語教育に両足突っ込んで
まだ丸2年。
(学部の専門は教育哲学でしたので。)
駆け出しのころは、とにかく授業準備にやたらと
時間がかかり、
その割に実際の授業は、今思えばとても薄っぺらい
ものでした。
一番の原因は、私自身に授業の引き出しが
とても少なかったこと。
なので、どうしてもテキストをただただ
なぞるような授業になっていました。
もちろん学習者に当てますが、当て方も通り一遍
なので、クラスが盛り上がることは皆無。
なかなか辛かったです。
「自分には、授業の引き出しが少ない。
とにかく授業ネタを増やさなきゃ。」
ということで、仕事の合間を縫って専門書を
読み漁りました。
特に、日本語学関係。
音声学でも、語彙論でも、文法でも、正書法でも、
とにかく、日本語の知識がないことには
指導法もへったくりもない。
なので、決して多くない給料のうちのいくばくかを
必ず書籍代に当てました。
それから、教材も結構読み漁りました。
教材は、指導書も含め著者の指導ノウハウの塊。
授業ネタの宝庫です。
なので、とにかく市場でよく使われている教材は
自分の授業で使っていなくても買って読んでいました。
2000冊ぐらいまでは記録に取っていましたが、
今はもう取っていません。
おかげで、今はどんな授業でも楽に準備できる
ようになりましたし、
授業中も、頭に浮かぶ授業ネタをポンポン出しては、
学習者と楽しく、適度な緊張感をもってやれています。
例えば、語彙指導1つにしても、
初級クラスであれば、
「『冷える』と『冷める』はどう違う?」
とか、
初中級であれば、
「人を表わす言葉。
銀行( )、料理( )、マンガ( )、
( )にはどんな言葉が入る?」
とか。
そういうネタを、授業内容にあわせて
ふいに学習者にぶつけると、授業に
厚みが出てきますし、
学習者も、
「篠崎先生、次どんな問題を振って
くるんだろう。」
と思いますから、いい感じの緊張感が
保てます。
もちろん、学習者の学びも多くなると。
やっぱり、「授業ネタ」をたくさん持っている
というのは、強いですね。
特に、日本語の語彙や文法に関する授業ネタは
あればあるほどいいです。
もし、皆さんの中で
「何とか教壇に立ったものの、授業準備がきつく、
授業も楽しくない。」
というのであれば、
「その原因は、自分の授業ネタが乏しいからで
はないか。」
と、自問自答してみてはいかがでしょうか。
もし、それで、
「確かに、授業ネタが少ない。
特に、日本語に関する知識が乏しい。」
というのであれば、
通信講座「篠研の日本語教育能力検定試験対策」
http://www.kanjifumi.jp/become/distancelearning/
の入会をお勧めします。
即、授業で使えるネタ満載です。
授業の引き出しを一気に増やせば、授業が楽に
そして楽しくできます。
「ライスワーク(食うための仕事)」が
「ライフワーク(人生をかける仕事)」に、
さらに、悩める学習者にあまねく光をともす
「ライト(=光)ワーク」
に昇華しますよ(^_^)