基本的な疑問の中に問題の本質がある。

前回予告いたしました

『マインドセット「やればできる! 」の研究』草思社
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ですが、予定を変更して別の内容でお送りします。

とはいえ、上記書籍はとてもいい本ですので
ぜひ読んでみてくださいね。

 

さて、冒頭でご紹介した県大会剣道競技。

 

別府チームは惜しくも決勝トーナメント1回戦で
惜敗したのですが、

その後の慰労会(焼肉食べ放題からの飲み会)が
大盛り上がり(^_^)

 

飲み会では、大将を務められた七段の先生と
お話しさせていただきました。

 

その方は上段の方で、

(ご存じない方に、上段とはこんな構えです。
https://bit.ly/2O8i8G0

全日本選手権にも出場したことのある
剣道にはめっぽう厳しい本物の先生なの
ですが、

お酒が入るとこんなに面白い方なのかと、
大爆笑の連続でした。

その方の話から。

「僕もね、いままでそれなりに剣道で
悩んだり苦労してきたんで、

自分が学んできたことを下の人に
伝えたいんですよ。

だから、私に何でも聞いてほしい
んですよね。」

 

そして、その先生自身も昔、上の先生から
稽古中に

「縁を切るな。」

と言われて、その意味がよくわからなかっ
たことがあったそうです。

 

「縁を切る」とは、

相手に技を打った後、相手の横を通り過ぎるわけ
ですが、

その際、振り返ったときに、竹刀の先同士が
交わらないほど遠くまで通り過ぎることを
言います。

 

離れすぎると、次の打突までに時間がかかるし、
緊張感も途切れてしまう。

 

だから、稽古ではよく「縁を切るな。」と
言われるのです。

 

実はこれ、剣道人なら誰でも知っている
基本中の基本なのです。
(出来るかどうかは別にして。)

 

ですが、その先生が上の先生から言われたとき、
(大分弁ママ)

「なんでそげーこと言うんかえ。
わしゃ、あんたとこれからも付き合って
いきたいとおもーとるに。」

(現代語訳:
どうしてそんなこと言うんですか。
私は、あなたとこれからもお付き合い
していきたいと思っているのに。)

と思った(言った?)そうです。

 

どうして稽古中に人付き合いをする
しないの話をしだすのかと(笑)

 

ですが、その先生はそのときその言葉の
意味を理解され、

「縁を切らない」ことを強く意識しながら
稽古に励まれた結果、

剣道がめきめき上達したということでした。

いまでこそ七段、上段の名士で、

大分県代表として全日本選手権大会にも
出場したことがあるような方でも、

かつては「縁を切る」の意味すら分からな
かった時代があり、

しかし、そこをあえて師に質問したことで
開眼し、剣の道が開けた。

 

だからこそ、そういう駆け出しの方の
気持ちもわかり、

だからこそ、

「私に何でも聞いてほしい
んですよね。」

という言葉が自然と出てくる。

 

私はこの先生に今まで以上に親近感
を感じたと同時に、

「基本的な疑問の中に問題の本質がある。」
「基本的な疑問をなおざりにしてはいけない。」

ということを改めて感じたのでした。

実は、私も同じような経験があります。

 

続きは次回に(今度は本当に続けます(笑))


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