技能実習生について、現場のベトナム人女性に聞いてみた。
新幹線で同席したベトナム人の若い
女性の方とお話ししたことで、
たくさんの生の情報(=学び)が得られた
ので、皆様にシェアしますね。
技能実習生については、今各方面で活発に
議論されており、
単に検定試験対策というだけではなく、
実習生に日本語を教える機会も
これからどんどん増えるでしょう。
そういう意味で、技能実習に関する情報は
できるだけ得ておいた方がいいと思います。
以下、備忘録もかねて。
▼ベトナムでは、今でも技能実習生として
日本に来たい人が多く、
彼らに渡日前教育として日本語を教える
日本語教師、
特に日本人の教師が不足していること。
▼実習生として来日し、日本語ができ、
日本での就労経験を得た上で母国に
帰り、日系企業に就職すると、
一般的な水準の約2倍の給料が得ら
れること。
▼以前は、日本より台湾での就労希望者が
多かったが、今は日本希望者のほうが
多いこと。
▼日本側の実習生受け入れ団体である
管理団体は、受け入れ可能な実習生の
数に応じて、
提携できる送り出し機関の数が決まって
いること。
しかも、多くの管理団体は3機関と提携
が一般的で、
従って、彼女は2機関と提携している
管理団体に、残り1枠を得るべく営業
をかけていること。
▼昨年、外国人技能実習機構ができ、
外国人技能実習機構
http://www.otit.go.jp/
管理団体に対する審査が厳しく
なったため、
国内の管理団体が減少傾向にある
こと。
▼巷では、給料不払いや過重労働、
職場でのパワハラなどがニュースに
なっているが、
彼女は、受け入れ企業や実習生との
コミュニケーションをしっかりやって
いるので、
そうした問題はないということ。
▼ベトナムでは、経済的にゆとりがある
家庭は留学での来日の道を選び、
そうでない家庭は、技能実習生での
来日を希望していること。
▼職種としては、給料の面から、
食品加工業に人気があり、
逆に建設業は人気がないとのこと。
▼来日のために、母国で紹介業者に
約70万円から80万円の仲介料を
支払うこと。
▼従って、来日目的は基本的に
「日本で稼ぐこと。」
であること。
ざっとこんな感じです。
また、今回の彼女とのやりとりで、いろいろな
気づきも得られましたが、
続きは、次回に。