「アルカリ」の「アル」はアラビア語由来?
本メルマガ読者のK.A様より
vol.913「洋語」
問題について以下のようなご質問を頂戴しました。
本来は「教えて!」会員様にのみご回答いたしますが
今回は特別に紙上にてお答えしますね。
以下、ご質問です。
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別府大学
篠崎大司 先生
初めてメール返信します。
昨日から「篠研の“日々成長”」を拝見しています。
早速ですが、(いきなりで申し訳ありません)
今日の問題についてです。
私は今まで 「アル」はアラビア語由来であると
聞いてきましたが……、
どうなんでしょうか?
先生のお考えをお聞かせいただければありがたい
です。
和歌山県 K.A(60歳)
*定年後、4月から日本語教育の勉強を
始めました。
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『日本国語大辞典 第二版』小学館
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によると、以下のように解説しています。
(ちなみに、この日国が国語辞典の最高峰。
一式20万円ぐらいですが、超オススメです。)
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アルカリ〔名〕(オランダ・英 alkali 元来
はアラビア語で、alは定冠詞、kaliは「灰」の
意味。「亜爾加里」「亜児加里」とも書いた)
(以下、略。)
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つまり、元来アラビア語であった「アルカリ」が
オランダを経由して日本に輸入されたというわけ
ですね。
アラビア語圏とのつながりなど、普段の生活では
あまり意識しないかもしれませんが、
こういう所でしっかりつながっていると。
このように、洋語の語源を探ってみると、
意外な形で日本語が世界と繋がっている
というのが分かります。
学習者の母語に合わせてこういうネタを少し
ストックしておいて、
何かの時にちょっと話題に出すと会話が
盛り上がるかもしれません。
K.A様、日本語教師デビューに向けて頑張って
くださいね。