日本語教育能力検定試験を知る(4)-問題数と解答時間
昨年、検定試験を初めて受けたという
複数の方から、こんな話を聞きました。
「試験中、時間が余ったので
『余裕だなぁ。』
と油断していて、試験終了間際に
解答用紙をひっくり返したら、
裏にもまだ解答欄があった。
そこで時間になりました(>_<)」
何ということを(>_<)
私はすかさず、
「過去問を使ったりして、本番さながらの
模擬試験をしなかったんですか。」
と聞いたら、しなかったとのこと。
つくづく何ともったいないことを(>_<)
こういうことがあるから、事前に何度か
模擬試験はやっておくべきなのです。
では、検定試験では実際何問出題される
のでしょうか。
ちなみに、平成2年度では、
試験I (90分)100問
試験II (30分)40問
試験III(120分)80問+記述問題
でした。
例年この枠組みは、ほとんど変わって
いません。
マークシートの問題は全部で220問。
仮に記述問題に20分かけるとすると、
マークシート問題にかけられる解答
時間は220分。
とすると、1問にかけられる時間は
平均ぴったり1分。
1問1分のペースで解いていかなければ、
制限時間内に全問題を解き切ることは
できないわけですね。
これは、結構厳しい時間設定です。
簡単な問題であれば、数秒で答えられ
ますが、
ちょっと考え込むと1分なんてあっと
いう間。
だから、本試験では、
逆説的な言い方ですが、あまり考え
なくても条件反射的に正解を選べる
くらいにまで、
しっかり知識を仕上げておく必要が
あるのです。
どういうことかというと、
「出題範囲を一通り勉強した。やれやれ。」
というレベルでは全然ダメで、
「もう5回も10回も繰り返し読み込んだから、
300ページあるテキストのどこに何が
書いてあるか、
その文言までだいたい覚えちゃったよ。」
ぐらいのレベル感が求められるという
ことなんですね。
少なくとも、本試験では時間いっぱい
かかると見積もっておいた方が無難
です。
「初めての試験なのに時間が余って
しょうがなかったよ。」
と思いながら、試験終了直前に、
「おーー!裏にも解答欄があるーー!!」
なんてことにならないように、今から
しっかり準備をしていきましょう。